巨人育成ドラ8・身長2メートル新人の阿部 卒業式で誓い新た 1年目「150キロ」出す

[ 2021年3月2日 05:30 ]

1年目の目標に最速150キロ到達を掲げた阿部
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 久しぶりに着た札幌大谷の制服が少し窮屈に感じた。体重はドラフト時から6キロ増の106キロ。巨人育成ドラフト8位、身長2メートルの最速142キロ左腕・阿部剣友(18)は卒業式に出席して「3年間やってきたことを思い出しながら式に臨んだ」。1年秋の明治神宮大会、2年春のセンバツと大舞台を経験した3年間に、晴れやかな表情を浮かべた。

 1月の新人合同自主トレ、2月のキャンプを完走した。2月中旬から本格的な投球練習を開始。1日おきに投げ込んだ30~40球への手応えに加え、バント処理の細かな動きを磨くために自主練習では精力的にゴロ捕球などに取り組んだ。早期の実戦登板を視野に入れる1年目の目標は「(最速)150キロ」に定めた。

 コロナ禍で練習が止まった昨春を「悩む時期でもあって、(進路決定に)その時間も大切だったのかなと。みんなと練習できなかったので、どう気持ちを崩さず自主練習できるか考えたりした」と振り返った。希望がかなって野球が職業となった今、思う。「医療関係者の方が大変な中で自分は好きなことができている。環境をつくってもらえていることに感謝したい」

 あす3日からチームに合流する。「1年後が楽しみ。自分がどうなっているのかなと思う」。自分への期待を胸に、超大型左腕は一歩を踏み出した。(竹内 敦子)

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2021年3月2日のニュース