由規 BC埼玉からNPB復帰目指して再出発「先発をしたい。スタイルチェンジできれば」

[ 2021年1月28日 16:06 ]

BC埼玉入団会見でユニホームに袖を通し笑顔の由規(撮影・西海健太郎)
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 ルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズは28日、熊谷市内で由規投手(31)=本名佐藤由規、仙台育英高出=の入団を発表した。

 昨季限りで楽天を退団した由規が独立リーグを新天地に選んだ。テレビカメラ8台、約50人の報道陣が居並ぶ入団会見。最速157キロ右腕が第一声を発した。

 「ずっと熱意にあふれた言葉をかけていただいた。埼玉ヒートベアーズに入った以上はチームメートと優勝を目指して、埼玉、熊谷を熱くしたい」。かつて弟の貴規外野手(27)がBCリーグ中地区の福島に所属しており、同リーグの情報収集も済ませたという。

 もちろんNPB復帰への強い意思は持ち続けている。「難しいとは思うけど、そのために現役復帰の道を選んだ。ケガもあったし、今まで通りではダメかもしれない。自分は先発をしたい。その中でスタイルチェンジできれば」と力を込めた。

 熱烈オファーが実った埼玉の角晃多監督も興奮した面持ちだ。「初めて150キロを出したプロ野球の宝の1人だと思う」。さらに「時間はないけど、NPBに戻れるよう、球団あげてサポートしたい」。新戦力獲得期限となる7月31日まで、NPBにアピールできよう、起用法などを煮詰めていくと約束した。

 東日本大震災から10年目を迎える。由規が切り出した。「3月11日が来るたびに、あの日を思い出します。でも自分のプレーで勇気を与えたいと言ってきたけど実績が伴わず、ずっと引っかかってきた。今回またそのチャンスをいただいたので、ボクの元気な姿をいろいろな方に見せられれば…」と被災地・仙台出身者としての思いを偲ばせた。

 背番号は「18」に決定。チームとの契約は入団会見に先立ち、13時18分に行った。「今までの野球人生で18はない。日本ではエースナンバーのイメージですかね。その期待に応えられるよう頑張りたい」と会見を締めくくった。

 ▽ルートインBCリーグ 07年に北信越BC(ベースボール・チャレンジ)リーグとして4球団でスタートし、昨季は神奈川が加わった。今季は4月3日に開幕予定。年間70試合を目指している。15年に加盟した埼玉は元ロッテの角晃多氏が監督、元楽天の片山氏が兼任コーチとして在籍。昨季は元メジャーリーガーの田沢純一投手が在籍していた。

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2021年1月28日のニュース