阪神ドラ6・中野の野望 菅野、大野雄撃ちでスタメン奪取「一番いい投手を打たないといけない」

[ 2021年1月12日 05:30 ]

ティー打撃をするドラフト6位・中野拓夢=鳴尾浜球場 (代表撮影) 
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 エース撃ちで猛アピールだ!阪神のドラフト6位・中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)は新人合同自主トレ終了後、オンライン取材に応じ、巨人・菅野と中日・大野雄との対戦に闘志を燃やした。

 「セ・リーグで一番いい投手の菅野投手、大野投手。そういうところが一番打たないといけない投手だと思う。日本を代表するような投手をイメージしながらやっている」

 定評のある守備力だけでは、激戦の遊撃争いを勝ち抜けない。そんな覚悟を表すかのように、リーグを代表する2人の攻略を誓った。筆頭候補と目されている木浪は新人だった19年に菅野から2本塁打。ルーキーイヤーとなる今季、負けるわけにはいかない。

 もちろん、日々の研究を怠ることはない。YouTubeで両投手の傾向を分析。大野雄に関しては、寮内で顔を合わせる井上からは打席内での感想など、より具体的な情報収集に励んでいる。「積極的に初球から振っていくのが自分の持ち味」と語る武器に、自ら探り当てたスパイスも加える。

 「スイングはやっぱり強かったので、そういった面でもこれから速い投手が来る時にスイングスピードを上げていかないといけない。見習っていきたい」

 この日の練習では、同期でドラフト1位の佐藤輝からも刺激を受けた。先輩だけではなく、同期からも良い部分を吸収していく。

 第1クール3日目までを「体の張りはあるんですけど、それもしっかり踏まえた上でいい形で動けている」と振り返った。仕上がりも順調そのもの。即戦力ルーキーとして、万全の準備を施し春季キャンプへ乗り込む。(須田 麻祐子)

 ▽木浪が菅野から打った本塁打
 ★19年4月19日(甲子園)0―6の7回2死一、三塁。2球目、内角へのスライダーを右翼ポール際へと運ぶプロ1号3ラン。「菅野さんから打てたのは誇り」。
 ★同5月15日(東京ドーム)2点リードの6回無死。1ボールからの2球目、真ん中高めに浮いたカーブを右翼スタンド中段へ。プロ1、2号連続で菅野からのアーチ。シーズン2本は阪神選手で初めてだった。

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2021年1月12日のニュース