三菱重工Westが始動 小田幸平ヘッド、23年ぶり古巣復帰で「恩返し」の誓い

[ 2021年1月12日 19:06 ]

円陣の中心でナインを激励する三菱重工West・山口監督(左は小田ヘッドコーチ)
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 新たに発足した「三菱重工West」が12日、兵庫県明石市の二見グラウンドで始動した。同社は強化策として4チームあった硬式野球部を兵庫県神戸市・高砂市を拠点とする「West」、神奈川県横浜市を拠点とする「East」に再編・統合。Westは名古屋からの8選手、広島からの6選手、新人3選手を加え、36選手でのスタートとなった。

 融合のキーマンの一人が今季からヘッドコーチに就任した小田幸平氏(43)だ。兵庫・市川高から三菱重工神戸に進み、97年ドラフト4位で巨人入団。05年オフに中日に移籍し、17年間で371試合に出場した。実績に加え、お立ち台での決めゼリフ「やりましたー!」に代表される個性的なキャラクターでもファンに愛された捕手。23年ぶりの古巣復帰にも「違和感はないですね。考えたら、ずっと三菱の鉛筆を使ってきたので」とまずは報道陣に笑いを提供。「ここで大きくしてもらった。とにかく恩返しがしたい思い」とプロ入り当時の監督でもある山口敏弘監督(58)を支えていく思いを口にした。

 山口監督は始動に当たり、森山誠捕手(32)を主将、広島から移籍した青木拓己外野手(28)、名古屋から移籍した西田尚寛内野手(27)をそれぞれ副主将に任命。小田ヘッドコーチについては「うまくまとめてくれるという思い。技術面もそうだが、作戦面も引き出しを持っている。(在籍)当時は若手だったが、いろんなパフォーマンスを発揮してくれていたし」と有形無形の効果を期待する。

 「強い三菱でありたい。(二大大会に)出るだけではダメ。相手に三菱重工と当たることをイヤだと思わせないと。最終的にはWestとEastで決勝ができれば、僕にとっては最高」と小田コーチ。日本選手権の優勝経験はあるが、都市対抗大会は2度の準優勝が最高成績。頂点を極めるため、新チームが力強いスタートを切った。

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2021年1月12日のニュース