阪神・近本、新選手会長に就任 球団史上最速の入団3年目“チーム若返りの象徴”

[ 2020年12月12日 05:30 ]

新選手会長に就任した近本
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 阪神の近本光司外野手(26)が新選手会長に選出された。今季まで3年間務めた梅野隆太郎捕手(29)に代わる来季からの就任を球団が11日に発表した。18代目(17人目)で、入団3年目は球団史上最速。副会長には青柳晃洋投手(27)、役員に坂本誠志郎捕手(27)、木浪聖也内野手(26)が選ばれた。

 福留、能見、藤川らが去り、一気に若返りが進んだ象徴と言っていい。近本は新選手会長としての責任感をにじませた。

 「3年目で、チームを引っ張っていかないといけない立場でもある。プレーだけじゃなくそういう役職というのを担いながら、プレーもしっかりやっていきたいなという気持ちになります」

 今季は開幕当初の不振を乗り越え、打率・293、9本塁打、45打点で昨季以上の数字を残して「2年目のジンクス」を跳ね返した。終盤は足の負傷をおして盗塁を量産。31盗塁で2年連続タイトルを獲得し、球団史上初めて新人から2年連続30盗塁を記録した。

 性格的にはどちらかと言えば我が道を行くタイプ。今季までの2年間はがむしゃらに自分のプレーをすることだけに集中してきた。リーダー的役割を担うのは社高時代の「副キャプテンぐらいですかね」と振り返り、「そういうキャラじゃないので」と笑った。主軸としての自信と自覚は確実に高まり、同年代の役員とともにグラウンド内外でチームを引っ張ることを誓った。

 「(年齢の)近い選手が多いので、そういうところで話もしやすいですし、相談もしやすいと思いますので、自分だけじゃなくて周りにもサポートしてもらいながら、いろんなことをやっていきたいと思います」

 入団3年目での就任は18年梅野の5年目を抜き、球団史上最速。先代からは「早いと思われるかもしれないけど、チームも底上げをしていかないといけない。柱になってほしい。もちろん、分からないことはサポートします」とバックアップを約束された。梅野が18年に規定打席初到達&ゴールデングラブ賞初受賞など飛躍したように地位が人を育てる例も多い。主将の大山も同世代。猛虎新時代の幕開けを予感させた。(山添 晴治)

 ○…近本は18代目(17人目)の阪神選手会長に就任。プロ3年目での就任は梅野の5年目を抜いて最も早く、岡田彰布、赤星憲広、上本博紀の6年目が次ぐ。近本は来年11月に27歳で、就任1年目としては掛布雅之(1期)、梅野と並ぶ球団最年少。

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