「柳田2世」ソフトBドラ2・笹川、本家のような“ロマン砲”への期待

[ 2020年12月12日 09:00 ]

ソフトバンクのドラフト2位・笹川の背番号は「44」
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 シーズンが終わり、野球ファンにとっては退屈な日々。そんな時は来季から加わる新戦力について語り合うのが楽しい。個人的には「ギータ2世」との呼び声が高いソフトバンクのドラフト2位・笹川に注目している。

 横浜商出身の左の強打者。福山龍太郎アマスカウトチーフは「まさに柳田2世。飛距離はトップランク。18歳で、このスピードとパワーは見たことがない。無限の可能性がある原石」と絶賛した。笹川は憧れる柳田の魅力について「体勢崩れてもバットが振れていて、ホームランになる」と語り、自身も「打ち損じたり、こすったりしてもホームランになるような打者になりたい」と掲げた。

 高校通算40発のパワーはもちろん、脚力も武器で、柳田が15年に達成したトリプルスリーも目指せる逸材だ。小学3、4年生の頃には近所の公園の木によじ登り、鬼ごっこをしていたという。木の高さはおよそ10メートル。「地面でやるのに飽きてきちゃって、木登りで鬼ごっこをしていた。木から木に飛び移って」と高い身体能力を誇るエピソードを教えてくれた。

 高校生だけに、じっくりと時間をかけて育てる方針かと思ったが、福山アマスカウトチーフは「長い期間はかからなくて、コツをつかめば(本塁打を)量産する可能性はある。柳田みたいにファンが驚くような打球を打ってほしい」と期待した。とはいえ、本人はやるべきことを自覚している。身長1メートル93、体重86キロ。「体がまだ細い。もう一回り、二回り大きくすれば、打球が飛ぶようになる。あと10キロ以上増やしたい」と体づくりを最優先課題に掲げた。

 スケールの大きいロマン砲。背番号は、柳田が入団から4年間背負った「44」に決まった。「自分は伸びしろを買われたと思う。プロに行ってからが勝負。これから練習を頑張って早く1軍に入りたい」と力を込める。「ギータ2世」がペイペイドームで放物線を描く日は、そう遠くない。(記者コラム・岡村 幸治)

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