ソフトバンク・工藤監督 巨倒3カ条「自然体・実戦型・地の利」で4年連続日本一だ!

[ 2020年11月17日 05:30 ]

石川と話をする工藤監督(撮影・中村 達也)
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 クライマックスシリーズでロッテに2連勝し、4年連続の日本シリーズ進出を決めたソフトバンク・工藤公康監督(57)が16日、巨人との日本シリーズ(21日開幕)へ向けて3つの基本方針を示した。

 ナインへの信頼。それが揺るがないからこそ、工藤監督は自然体で日本シリーズへ向かう。4年連続の日本一へ「自分のチームのコンディションを上げるのがベストかなと思う」と特別な調整はせずに、決戦に備えるとした。

 その中で、2020年仕様の対策も必要となる。指揮官が掲げたポイントは3点だ。

 (1)データは最低限 今季は交流戦がなかったため、巨人の情報は少ない。映像などで研究することはもちろんだが、工藤監督は「あまりデータに頼りすぎてもいけない。詰め込み過ぎも良くないのかなと思う」と、打席やマウンドで実際に対戦した感覚を元に、策を練る。力を出し切ることに重点を置く構えだ。

 (2)あくまで実戦形式 ロッテとのCSでは、試合の2日前まで紅白戦を実施し、実戦練習を積んだ。17日から始まる全体練習でも、直前まで実戦形式を取り入れる予定で「シート打撃か紅白戦か、1回は入れたいと思っている」と、同様の調整をこなして本番に臨む。うまくいった調整過程を変える必要はない。

 (3)地の利を生かす 今シリーズでの巨人のホームゲームは、東京ドームが使用不可能なため、京セラドームで開催となる。チームは今季、同球場でのオリックス戦は9勝2敗。チーム防御率は驚異の1・85だった。指揮官は「僕らは球場の感じとかフェンスまでの距離とか、頭に入っている。やっている球場なので心配はしていない」と慣れた球場でのプレーに不安はないとした。

 昨年は巨人を寄せ付けず、4連勝で頂点に立った。ポストシーズンは12連勝中。もちろん、厳しい戦いとなることも想定し「7戦を考えてローテーションを組まないといけない」と工藤監督。油断なく最善の準備をして、日本一4連覇に挑む。

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