コロナ禍でポスティング申請期間繰り下げ 11月8日~12月12日へ1週間ずらす

[ 2020年11月2日 18:04 ]

NPBの井原敦事務局長
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 プロ野球の理事会と実行委員会が2日、オンラインで行われ、実行委で海外FA権を持たない選手がメジャー移籍を目指すポスティングシステムの申請期間を繰り下げることが報告され、確認された。従来は日本時間で11月1日から12月5日までが申請期間だったが、同11月8日から12月12日までへと1週間繰り下げられた。

 今季は新型コロナウイルスの影響で開幕が3カ月遅れるなど、シーズン全体が繰り下げられている。日本シリーズの最終第7戦は11月29日を予定。ポスティングシステム申請への準備期間が短くなることが課題となっていた。

 既に大リーグ機構(MLB)と合意しており、MLBサイドは大リーグ選手会とも合意しているという。日本野球機構の井原敦事務局長は「特に文書を交わすということはございません。(申請期間以外の)それ以外の変更はありません」と説明した。

 ポスティングシステムを申請した場合、米30球団に通知された原則翌日から30日間、獲得希望の全球団と交渉できる。契約が成立した際には契約金、年俸、バイアウト(契約解除)額の総額を「トータル・ギャランティー・バリュー」とし、2500万ドル(約26億2500万円)までの部分に20%、2500万ドルから5000万ドル(約52億5000万円)までに17・5%、5000万ドルを超えた部分に15%をかけた額を足して日本の所属球団への譲渡金を算出する。

 昨オフは同システムを申請し、巨人・山口俊投手がブルージェイズへ、DeNA・筒香嘉智外野手がレイズへ移籍した。広島・菊池涼介内野手も申請したが、契約には至らなかった。

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