阪神・スアレス “火の玉”159キロで丸斬り 前日休養の采配ずばり!イニングまたぎも完全投球

[ 2020年9月5日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-4巨人 ( 2020年9月4日    甲子園 )

<神・巨(11)> 8回のピンチを救い西勇輝(左)とタッチをかわすスアレス(撮影・大森 寛明)
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 球児の魂は助っ人守護神にも確かに伝わっていた。8回、1点差に迫られ、なおも2死一塁の場面で救援した阪神のスアレスは、藤川ばりの「直球勝負」で丸と対峙(たいじ)。フルカウントから投じた7球目、威力十分の159キロで空振り三振に仕留め、流れを止めた。

 「こういうことも想定してつくってもらっていた。巨人を追いかける立場としてはこういうこともしていかないとだめかなと思って、思い切っていった」

 矢野監督は試合後に起用の意図を明かした。続く9回は無死から中島をツーシームで投ゴロ、大城を内角への159キロで詰まらせて遊ゴロ。最後は代打のウィーラーをわずか3球で中飛だ。打者4人をパーフェクトに抑える好内容で13セーブ目をマークした。

 休日を挟んで5連投の可能性もあった3日のヤクルト戦では登板過多を考慮してベンチから外されていた。その“采配”も功を奏して息を吹き返した守護神が、最後の最後に絶大な力を発揮し強敵を圧倒した。

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