中日・梅津 野球人生初の10回無失点、白星つかめず「悔しい気持ち強い」も「とても良い経験」

[ 2020年8月2日 17:13 ]

セ・リーグ   中日0―0ヤクルト ( 2020年8月2日    ナゴヤD )

<中・ヤ>9回2死一、二塁、山崎を二直に打ち取り、好捕した阿部を称える梅津(撮影・椎名 航)
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 プロ入りどころか、野球人生で初めて投げた延長10回。スコアボードに0を刻み続けた中日・梅津は「10回を投げきったよりも悔しい気持ちが強い」と勝利できなかった無念さをにじませた。

 序盤からストライクを先行させ、3回までは完全投球。4回1死一、三塁では村上を二ゴロ併殺に打ち取り、ピンチを切り抜けた。「昨日、勝野が逃げずに攻めて打ち取っていたので、攻めていくピッチングをしようと思った」。

 9回を投げ終えた時点で球数は114球。だが「阿波野さんに“投げたいです”と伝えました」と続投を自ら志願。「自分で勝ちたいし、負けるなら自分で負けたい。このマウンドを譲りたくない気持ちで行かせてもらった」。

 10回は相手打線を三者凡退。最後の攻撃に望みをかけたが、勝利という夢はかなわなかった。

 それでも自己最多となる127球を投げきり、今季初めて四球は0。「最近は自分自身と闘っていた。試合に勝つためには自分の調子どうこうでなく、打者に向かう気持ちが大事」と真っ向勝負を続けたからこそ、ヤクルト打線に最後まで点を与えなかった。

 白星こそつかめなかったが「とても良い経験になった。こういうピッチングを続けたい」と梅津。エースを狙うにふさわしい127球だった。

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