ロッテ3位浮上!小島 西武・光成との13年春夏甲子園V腕対決制す

[ 2020年7月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2―1西武 ( 2020年7月22日    メットライフ )

<西・ロ>力投する小島(撮影・吉田 剛)
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 ロッテの小島和哉投手(24)が22日の西武戦で6回2/3を5安打1失点に抑える好投で2勝目を挙げた。浦和学院(埼玉)時代の13年センバツで優勝投手となった左腕は、同じ13年夏に前橋育英(群馬)のエースとして甲子園を制した西武・高橋光成投手(23)との同じ96年度生まれの甲子園V腕対決を制した。チームは3位に浮上。首位のソフトバンク、楽天を1ゲーム差で追う。

 高校時代からのライバルとの投げ合い。思い切って自分を表現した。小島は初回、ピンチで内角をえぐった。

 「序盤からしっかりストライクを低めに集めることができた」

 1死一、三塁で山川をカットボール、森は直球で詰まらせ、打ち取った。いずれも初球、内角に投げきれたことが、3巡目の対戦となった勝負どころに生きる。6回1死一、二塁では打ち気にはやる森を外角スライダーで二ゴロ併殺に仕留めた。「(6回は)一番、いい結果になった」とサラリと言ったが、井口監督は「西武の中軸に思い切り攻め込んでくれた」。指揮官の目にも、変化球でかわそうと逃げていた最近の教訓を生かした左腕が頼もしく映った。

 同じ96年度生まれの高橋光との甲子園V腕対決。高校時代以来となる投げ合いだった。「(対決は)多少気になった」と話す。浦和学院で2年生エースとして13年センバツを制すと、高橋光も同年夏の甲子園で前橋育英を初出場初優勝に導いた。3年時は高校日本代表で同僚。プロを目指し、しのぎを削ったライバルだった。早大からプロ入りした小島はプロでの実績では先を行かれるが「この試合に勝ちたいと思っていた」と目の前の打者に向かう集中力、気迫で上回った。

 埼玉県出身。昨年4月4日のデビュー戦はメットライフドームだったが、小島は2回8失点と玉砕した。「これほど一つのアウトを取るのが難しいのかと一番思った」。プロの凄さを知った球場では通算3試合目で初勝利を挙げた。3位に浮上し、首位の楽天、ソフトバンクとは1ゲーム差。こんな投球を続ければ、またすぐに高橋光との先発対決の機会はやってくる。(横市 勇)

 ▼高校時代の小島VS高橋光 ともに1年生だった12年秋の関東大会で投げ合った。準々決勝で浦和学院と前橋育英が対戦し、小島は12安打を許しながらも3失点完投。高橋光も5失点完投だったが要所での四球に泣き、試合は浦和学院が5―3で逆転勝ち。そのまま史上初めて3年連続で関東大会を制した。浦和学院は翌年春のセンバツに出場。小島が優勝投手になった。

 ▼ロッテ・井上(6回に貴重な追加点となる5号ソロ)小島が頑張っていいピッチングをしていて何とか援護してあげたいと思っていたので良かったです。ごっちゃし!

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