牛島和彦氏　巨人・菅野は投げながら仕上げるしかない

セ・リーグ   巨人6－5ヤクルト （ 2020年6月26日    神宮 ）

牛島和彦氏
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　【牛島和彦　視点】菅野はセットポジションからの投球で右肘が下がっていた。だからボールに角度がつかない。3回、最初の走者を出した直後に四球を与えている。6回もセットになると自分の狙ったところにボールがいっていなかった。

　この日は立ち上がりから変化球が多めで手探りの印象を受けた。昨季5打数4安打と相性の悪かった村上に対して1打席目は全て変化球を投じ、内角のスライダーをうまく使った攻めで捕邪飛。4回は一転して直球主体に切り替えて三飛に打ち取った。球速も出ていたし腕から始動する新フォームで菅野らしさも見せてくれた。

　今季は新型コロナウイルスの影響で開幕が3カ月も遅れたばかりか、練習の自粛も余儀なくされた。開幕直前の実戦も数が少なかったので、投手は長いイニングを投げ込んでいない。普通にキャンプ、オープン戦を経ても不安は残るものだ。今年は準備不足が否めない。菅野に限らないが、投げながら仕上げるしかない。