ロッテ 藤岡で4年ぶり6連勝!8回に逆転二塁打、憧れ鳥谷のバースデー祝った

[ 2020年6月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6-5オリックス ( 2020年6月26日    ZOZOマリン )

<ロ・オ4>6連勝の立役者・藤岡(撮影・長久保 豊)
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 打席に入る際、外野がかなり前進してきたことを確認した。ロッテ・藤岡は「みんながつないでくれた。何とかしたい」とだけ考えた。

 3点を追う8回に1点差と迫り、なお2死一、二塁の場面だった。左腕・海田のカットボールを左中間へ。「頼む、2点目入ってくれ!」。一塁から公称114キロの巨体を揺らし井上が間一髪のタイミングで生還。「9番・遊撃」で開幕から全試合フル出場する26歳は、逆転2点二塁打に笑みを浮かべた。

 16年6月の7連勝以来、4年ぶりとなる6連勝。就任3年目の井口監督にも、入団3年目の藤岡にも初めての白星街道だ。連勝中は全て先制してきたが、この日は追いかける展開。それでも、指揮官には「今年はベンチでも終盤にひっくり返せる雰囲気がある」と手応えがあった。昨季9勝15敗1分けのオリックスに4戦4勝とした。

 試合前のベンチ。円陣でナインがハッピーバースデーを歌った。3月に加入した鳥谷の39歳誕生日。同じ遊撃手として、藤岡にとっては憧れでもあり、ライバルでもある。同時に、自身を支えてくれる頼もしい先輩だ。

 「鳥谷さんの誕生日だったので勝ちたかった。どんな時も声を掛けてくれる。頼れる人が後ろにいるので、自分はスタートから思い切っていく。ダメなら任せるだけ」

 投手も野手も、若手もベテランも一丸となり、「コロナ対策」で日程が編成されたパ・リーグ同一カード6連戦の第1ラウンドで早くも勝ち越し。今回はロッテだけが可能性を残している6連勝に向け、勢いは増している。(横市 勇)

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