阪神・西純 聖地での“初登板”はプロとして最初の恩返し

[ 2020年6月27日 09:30 ]

<神・オ>公式戦初登板で初勝利を飾り、ウイニングボールを手に笑顔を見せる西純(撮影・坂田 高浩)
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 聖地での“初登板”はプロとして最初の恩返しとなった。ドラフト1位・西純は24日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(甲子園)で3回無失点と好投。2軍公式戦で初登板初勝利を挙げた。創志学園2年夏の2回戦で下関国際に敗れて以来の甲子園のマウンドではさまざまな思いが交錯していた。

 「いいイメージで入れた。懐かしいと思った。高校2年生の時に出て、3年生では甲子園には来られなかったんですけど、本当に自分の中ではスゴく特別な球場なので」

 やはり甲子園での登板は気持ちは高ぶる。高校1年の秋に亡くした父が甲子園に対する思いを特別なものにしてくれたからだ。生前から「甲子園で投げているところを見たい」と活躍を楽しみにしていた父は甲子園で投げている息子を見ることなく、この世を去った。そして、悲しみに耐え、2年の夏に甲子園の土を踏んだ。

 プロという立場になって経験する甲子園は違った。今までに経験のない無観客。声援がない聖地に不思議な感覚を感じながらも、支えてくれるすべての人に感謝を込めて腕を振ったという。
 「お父さんもそうですし、お母さんにも頑張っている姿を見せたい。応援してくれる人にいい姿を見せたかった」

 きっと、この思いは天国の父、支えてくれた母、弟にも届いているはずだ。ただ、これはゴールではなく通過点。将来は猛虎のエースとして甲子園で躍動する姿こそ、最高の恩返しとなるはずだ。(記者コラム・長谷川 凡記)

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