県岐阜商・鍛治舎監督 自主トレ中の部員へマスク届ける!動画見て“指導”継続

[ 2020年4月22日 05:30 ]

県岐阜商・鍛治舎監督
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 季節外れのサンタクロースに変身!? 今春選抜大会に出場予定だった県岐阜商・鍛治舎巧監督(68)が21日、電話取材に応じ、入手したマスクを部員の自主トレ地に配っていることを明かした。

 「主体性を持って前向きに取り組んでくれているので、少しでも力になってあげたいという思いです」

 部活動はおろか、学校すら休校中の現状でも、部員第一に行動するのが鍛治舎流だ。濃厚接触を避けるため直接指導はできない代わりに部員から送られてくる自主トレの様子を収めた動画を一人一人毎日チェック。コメントを返信する形で“指導”を継続してきた。

 山の上でバドミントンの羽根を打ったり、急坂を走ったりするなど創意工夫して練習を積む教え子の練習場所をそっと訪れて遠目から視察。マスク配りだけでなく、気配りも欠かさない。

 秀岳館時代は16年4月の熊本地震を乗り越えて聖地夏4強。「大ピンチの中で主体性が育まれ、再開した時が楽しみ。できることをして今は耐えることが大事」。手を尽くした先に、栄光が待っていると信じている。(北野 将市)

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2020年4月22日のニュース