大リーグの殿堂入りを果たした故ハラデー氏の血中から覚せい剤 飛行機墜落の原因か?

[ 2020年4月16日 10:49 ]

フィリーズ時代のロイ・ハラデー氏(2010年撮影)
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 2017年にフロリダ沖で自身が操縦していた軽飛行機の墜落事故で死亡した大リーグの元名投手、ロイ・ハラデー氏(ブルージェイズ、フィリーズ)の血中から、日本では覚せい剤扱いとなるアンフェタミンが大量に検出されていたことが明らかになった。

 米国の国家運輸安全委員会(NTSB)が15日に公表したもので、ハラデー氏の血中からは強い興奮作用のあるアンフェタミンが治療用の10倍も検出された。

 メジャーで通算203勝を挙げ、昨年に殿堂入りを果たしている同氏は2017年11月17日、「空飛ぶスポーツカー」とも言われる水陸両用の軽飛行機「Icon―A5」を操縦。しかしAP通信によれば、何度も急上昇と急降下を繰り返し、最も低い高度で海面から1・5メートルだったことが確認されていた。結局、そのアクロバティックな操縦が致命傷となってメキシコ湾の海面に時速135キロ前後で激突。40歳で帰らぬ人となって野球界に衝撃を与えていた。

 ハラデー氏は2013年にパイロットの資格を獲得。飛行時間は700時間だった。なお強い中枢興奮作用と精神依存性があるアンフェタミンは米国内では「Adderall」という名前で販売され、注意欠陥・多動性障害 (ADHD)と診断された患者などに処方される。

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2020年4月16日のニュース