阪神・島本、ブレーク秘けつは10時間睡眠 7月以降自責0「回復が全然違った」

[ 2019年12月20日 05:45 ]

目を閉じる島本(12月6日撮影・坂田 高浩)
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 阪神・島本が、10時間の“睡眠ルーティン”継続で来季70試合登板を目指すことを明かした。

 「やっとですけど、今年1軍でシーズンを戦うことができた。自分の中でリズムみたいなものもできましたし、それは来年も続けていくつもり。数字ももっと上を目指していかないといけないので」

 プロ9年目はブルペンの一角に定着し、チームトップの63試合に登板。防御率1・67とキャリアハイの1年を送った。開幕からのシーズン完走は初めてで、過程では試合前の準備や食事面などさまざまなルーティンを導入。中でも睡眠時間が飛躍の大きな鍵となった。

 「シーズン中は試合が終わって、10時間ぐらい寝てました。起きたら次の日の体の回復が全然違った。疲れがたまってる時は寝る時間も意識してました」

 普段のケアはもちろん、疲弊した体に睡眠の効果は抜群だった。一般的には7~8時間が必要とされる中で島本の場合は、とことん眠る。疲れのたまりやすい夏場も遠征先では極力、試合後の外食を控えてすぐにベッドに潜り込んだ。睡眠時間が安定してきた7月から9月までの3カ月間は計31試合に登板し、防御率0・00と「眠り」と「数字」の安定感は、見事に比例した。

 真価の問われる来季も、当然ながらルーティンの1つになる。その先に見据えるのは、今季を上回る70試合登板。開幕前、矢野監督に「70試合投げます」と宣言した目標を2年越しにクリアするつもりで「上を目指すという意味でもそれぐらいは投げていきたい」と言葉は力強い。

 10月に受けた左肘手術の回復も順調で、すでにキャッチボールも再開した。「キャンプでしっかり投げられるところを見せていけるように」。“寝る子は育つ”をマウンドで体現し、完全無欠のリリーバーに進化する。 (遠藤 礼) 

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