巨人・阿部2軍監督“ちさ子流”スパルタで若手育成 厳しさと愛情に感銘

[ 2019年12月20日 05:30 ]

ベンツを贈呈された阿部2軍監督(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 ちさ子流「スパルタ」で若手を鍛える!巨人・阿部2軍監督が都内で行われた「2019ヤナセ・プロ野球MVP賞」と「タニタ健康大賞」の授賞式に出席。前夜に見たテレビ番組で、人気バイオリニスト・高嶋ちさ子の言葉に感銘を受けたことを明かした。プロデュースする美女バイオリニストユニットの特集だ。「いいことを凄い言っていた。指導者の面でも勉強になった。メモっちゃったよ」と、思わず携帯電話のメモ機能に打ち込んだという。

 【(1)緊張感のない舞台を見ても、お客さまは喜ばない】気の緩んだ演奏は観客に失礼。プロ野球も同じ。選手もファンも手に汗握る真剣勝負を、若手に意識付けさせる。

 【(2)メンバーの個性を生かし、お客さまが喜ぶことは全てやる】「いいところを伸ばしてあげたい」と長所に目を向け、魅力ある選手を育てる。

 【(3)恐怖の入れ替え】バイオリンコンサートの舞台に立てるのは14人中11人。レギュラー争いは野球も同じ。「危機感を持たせる」と競争をあおることでチームの底上げを促せる。

 毒舌キャラらしく高嶋の言葉は厳しかったが、その言動には愛情もあふれていた。阿部2軍監督は今年の漢字一文字を「再」としたためた。「自分の野球人生が再スタートした」。「ちさ子流」をヒントに、若手が成長するならば鬼にでもなる覚悟だ。(青森 正宣)

続きを表示

2019年12月20日のニュース