ソフトB 甲斐野 家族のためにも東京五輪出場を「来年も喜んでもらえるように頑張りたい」

[ 2019年12月18日 05:30 ]

末っ子三男の甲斐野(中央)は両親と兄弟を優勝旅行に招待。左は長男・祐大さん、右は次男・耕一さん
Photo By スポニチ

 冗談を現実に変える!?ソフトバンクの優勝旅行に参加しているルーキー・甲斐野央投手は16日(日本時間17日)、家族とワイキキのビーチを満喫。2人の兄・祐大さん、耕一さんから東京五輪出場を熱望された右腕は、侍再選出のためにも、まずは2年目のシーズンでの活躍を誓った。

 家族の思いも背負って戦う。末っ子の甲斐野は両親と長兄の家族(子供2人)と、次兄を招待した。両親以外は自己負担で5人分は自腹。それでも、「家族が集まって旅行は、なかなかないから」と家族孝行に満足顔だった。

 ルーキーイヤーながら65試合2勝5敗、8セーブ、26ホールド。新人の開幕から13試合連続無失点の日本記録も樹立した。10月には侍ジャパンに追加招集。プレミア12では5試合で防御率0・00と飛躍の一年となった。

 この活躍に誰よりも心躍らせたのが、ほかならぬ甲斐野の兄2人だ。長男・祐大さんは「大活躍とか期待してなかったので、ビックリしてうれしさが倍増。心がついていってない。冗談を現実に変えてくれた」と笑顔。末の弟が日の丸を背負って戦う姿に、次男・耕一さんは「抑えた瞬間、泣いてしまった」と振り返った。

 もちろん、家族からは東京五輪出場を大いに期待されている。「去年、入団が決まって背番号20になって、みんなで“2020目指そう”“20年続けられる選手に”と、ええ番号やなと盛り上がった」と祐大さん。今季の活躍のように、冗談から現実になることを夢見る。甲斐野自身は「口で言うのは簡単。枠が少ないので、凄く厳しい」と冷静だが、家族の応援をパワーに変えるつもりだ。
 ハワイ滞在中は何度もビーチに足を運び、大はしゃぎ。3兄弟で俊足・周東にビーチフラッグで挑んだ。「2020年というよりシーズン。ホークスのために勝ちにつなげるピッチングをしたい。家族に来年も喜んでもらえるように頑張りたい」と甲斐野。再び侍入りするためにもシーズンで好成績を重ねたい。家族の夢、東京五輪の日の丸に、近づいてみせる。

続きを表示

2019年12月18日のニュース