阪神・矢野監督、大山に“奪回”指令 4番はボーアから、三塁はマルテから「競争で奪い取って」

[ 2019年11月29日 05:30 ]

ゴルフを楽しむ矢野監督(撮影・北條 貴史)
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 メジャー通算92発を誇るボーアの加入が決まったことを受けて阪神の矢野監督は来季4年目を迎える大山に奮起を促した。「競争で奪い取ってくれたらと思う。もちろん、ボーアも今までの力でいえば、そこに近い選手。ホームランも勝負強さも出してもらえたらなという。それが4番だと思う」。新助っ人に打線の柱を託す構想を明かしつつ、和製大砲候補に4番奪回を指令した。

 就任1年目だった今季はオープン戦から大山を4番に固定。開幕戦でも「4番・三塁」で送り出し、どんなに不振でも8月10日の広島戦で6番に下げるまで105試合で4番起用を続けた。降格後は終盤3試合で4番に復帰したとはいえ、マルテが左足張りで出場できなかった事情のためで自力での奪還ではなかった。

 生え抜きの開幕4番としては16年ぶりに2桁本塁打を記録するなど一定の存在感は示しても、ボーアの加入によって来春は三塁の定位置をマルテと争う立場から始まるとみられる。「得点を取るのも、もちろん期待しているし、それ以外のチーム内の競争が激しくなるとか、そういうのもある。そこら辺も期待をしている」。激化する競争を勝ち抜き、4番の座を奪い返せるのか。すべては大山次第だ。(山本 浩之)

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2019年11月29日のニュース