阪神 基本合意の新助っ人登録名「ボーア」内定 3冠王の予感!?バースと同じ道歩む

[ 2019年11月29日 05:30 ]

6月11日、ドジャース戦で前田健太から3ランを放ったボーア(AP)
Photo By AP

 阪神が既に基本合意に達している新助っ人のジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)の登録名を「ボーア」に内定していることが28日、分かった。「ボア」と表記されることもあるが、球団は「ボーア」と認識。英語のつづりは「BOUR」で、球団関係者も「現時点では、正確な向こうの発音に準じて“ボーア”になる予定と聞いている。正式な登録名は“ジャスティン・ボーア”になると思う」と話した。

 くしくも、史上最強助っ人と同じ道!?を歩んでいると言える。ランディ・バースだ。猛虎の主砲として85年の日本一に大きく貢献し、在籍6年間で2度の3冠王、通算202本塁打を叩き出した史上最強の助っ人。そのバースも阪神入団前の報道などでは「バス」と表記されることがあったが、入団後の登録名は英語の発音に近い「バース」で落ち着いた。そして、大成功を収めた。似た経緯をたどっているボーアにとっても、素晴らしき前例に違いない。

 そのメジャー通算92本塁打を誇るスラッガーに期待されるのは、もちろん「バース級」の働きだ。

 マーリンズ在籍時の17年シーズンに25本塁打を放ち、4年連続2桁本塁打もマークするなど、メジャー実績ではバースを大きくしのぐ。同じ右投げ左打ちながら、体格は現役時代のバースを一回り大きくした1メートル93、122キロと、すでにバース以上の要素を数多く持ち合わせるボーア。グラウンドでも「バースの再来」となってくれれば、リーグ制覇、日本一が見えてくる。

 ▽登録名「バス」→「バース」 ランディ・バース(Randy Bass)は1982年12月の獲得時は球団から「ランディ・バス」とアナウンスされ、来日前の翌83年1月24日に「バース」の登録名が発表された。一説によれば、親会社の阪神電鉄がバス事業を行っている関係上、不振時に「阪神バス急ブレーキ」「阪神バス故障」、好調でも「阪神バス大爆発」などとマスコミに扱われるのを懸念したという。1年目は35本塁打、3年目の85年には球団記録の54本塁打を記録するなど88年までの在籍6年で通算打率・337、202本塁打、486打点。現在でも「球団最強助っ人」の呼び声が高い。

続きを表示

2019年11月29日のニュース