駿河総合・紅林 遊撃守備評価高く 巨人スカウト 入団した頃の坂本勇より「上かもしれない」

[ 2019年10月13日 08:30 ]

打力に加え守備力も高評価の駿河総合・紅林
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 【17日ドラフト会議 隠れた逸材ファイル(2)駿河総合・紅林弘太郎】9月2日にプロ志望届を提出してから、1メートル86の大型遊撃手の元には全12球団から調査書が届いた。紅林は数十人のスカウトから直接話を聞くなど、有意義な時間を過ごした。同時に、月日が流れるスピードにも戸惑いながら「実際に指名されるかどうか…」と運命の日を目前に、緊張感とも闘っている。

 高校3年間で積み重ねた本塁打は40本。広角に長打が打てるパンチ力は魅力だ。ただし、それ以上に評価されたのは長身でありながら、身のこなしの柔らかさに1歩目の速さ、加えて強肩という守備力。巨人の円谷英俊スカウトは、自身が坂本勇と同期入団ということもあり「勇人が入団した頃の姿とダブる。それより上かもしれない」とのコメントを残している。

 U18日本代表候補。4月の合宿では星稜のエース右腕・奥川から三塁線を破る二塁打を放ちアピールした。当初は東邦・石川と大型三遊間コンビを組む構想が浮上していたのも事実。しかし、最終的に名前は挙がらなかった。今夏の静岡大会は決勝で敗退し甲子園初出場を逃した。3番として26打数7安打4打点に終わった不振が影響したのかもしれない。「プレッシャーもありましたけど、力不足です」と悔しさをにじませつつ「プロでは代表メンバーに負けたくないです」と巻き返しも口にした。

 将来性豊かな逸材が、サッカーの町・藤枝市からプロの世界へ躍り出る。(小澤 秀人)

 ◆紅林 弘太郎(くればやし・こうたろう)2002年(平14)2月7日生まれ、静岡県藤枝市出身の17歳。青島小2年時に青島ホークス野球SSで野球を始め、投手兼捕手。青島中では「1番・遊撃」で3年春に全日本少年軟式野球静岡県大会8強。駿河総合では1年夏から遊撃でレギュラー。3年夏の静岡大会は準優勝。1メートル86、81キロ。右投げ右打ち。50メートル走6秒2。

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