京産大・山口が1回0封 甲子園で熱投の鉄腕が救援で新境地

[ 2019年10月13日 18:48 ]

関西六大学野球秋季リーグ戦 第7節1回戦   京産大2―0大院大 ( 2019年10月13日    皇子山 )

<京産大・大院大>9回を締めた京産大・山口は笑顔で捕手の方へ歩み寄る 
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 京産大が山口直哉投手(1年)の好救援で先勝した。先発の藤本翔投手(3年)が9回途中まで4安打に抑え、無死一塁から救援した山口が無失点リレーを締めた。

 藤本が9回の先頭打者に四球を与えると、勝村法彦監督は迷わず投手交代を球審に告げた。代わった山口は一発出れば同点というピンチをものともせず、3者連続でアウトに抑えて歓喜の輪に加わった。

 「同点のランナーが出るようなら行くぞと言われていました」
 8月のオープン戦は、変化球で逃げるような投球で打ち込まれ「ストレートの大事さがわかった」。リリースの位置を前に意識することで球威が戻り、秋季リーグのベンチ入りを勝ち取った。

 昨夏は済美高のエースとして甲子園に出場。大会史上初の逆転サヨナラ満塁弾で勝った星稜戦では、184球で延長13回を完投するなど経験は豊富だ。勝村監督は「ずっと1人で抑えてきただけあって、こういう(ピンチの)ところでは強い」とリリーフでの起用理由を語る。

 高校で先発完投を続けてきた山口も「(救援は)肩をつくるのが難しかったが慣れてきた。今は与えられた役割を全うしたい」と適応力を見せ、残り少ないリーグ戦での登板に意欲を見せた。

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2019年10月13日のニュース