“Mr.父の日”西武・秋山、天国の父へ届けた3ラン 8年連続安打「満足してるかな」

[ 2019年6月17日 05:30 ]

交流戦   西武10-6ヤクルト ( 2019年6月16日    メットライフD )

6回、3ランを放ちナインに出迎えられる秋山(撮影・久冨木 修) 
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 西武・秋山が描いた高く、美しい放物線を、天国の父も笑顔で見守っていたに違いない。6回1死二、三塁で左翼に12号3ラン。「走者がいるところで打つのは初めてだから」。今季これまでの11本は全てソロ。それだけに、点差を8点に広げるダメ押しの一発を喜んだ。チームは3カードぶりの勝ち越し。再び貯金を1とした。

 今回も、また打った。15年から続けている「ひとり親家庭の親子」の招待。この日は今季2度目の実施で、試合前には約40人とサイン、記念撮影などで交流した。最初の招待となった5月5日も本塁打を含む4打数3安打。この日も2安打2四球と子供たちに雄姿を届け続けた。

 「打てて良かった。いい思い出になってくれれば」。秋山自身、小6の時に父・肇さん(享年40)を胃がんで亡くし、母・順子さんに育てられた。「野球を始めたきっかけは父。キャッチボールもした」。肇さんの夢は、秋山をプロ野球選手にすることだった。今や球界を代表する存在となった息子は「自分がやろうとしていたことだし、満足してるかな。でも、(父はその姿を)見られなかったんで…」。父の日の通算成績は打率・441で、アーチは初。毎年のようにバットで天国の父に語りかけている。

 そんな秋山も2児の父。4歳の長男からは初めて「肩叩き券」などをプレゼントされた。その中には子供たちと「一緒に遊ぶ券」もあり「(父の日なのに)誰得なんだろう…。近いうちに(一緒に遊ぶ)権利を行使しますよ」と優しく笑った。その柔和な表情には肇さんの面影も重なっている。(鈴木 勝巳)

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