ヤクルト石川8回零封で交流戦24勝目「低めに投球できた」

[ 2019年6月6日 05:30 ]

交流戦   ヤクルト5―0日本ハム ( 2019年6月5日    札幌D )

8回無失点で2勝目を挙げたヤクルト・石川(撮影・高橋茂夫)
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 1メートル67の小柄でも、年を取っても、勝てる。力みのない投球フォームから鋭く腕を振る。これぞ、ヤクルト・石川の真骨頂だった。

 「しっかりと両サイドの低めに投球できた。先に点を取ってくれたので守りにいかずに攻めの投球ができた」。今季最長の8回3安打無失点で今季2勝目。交流戦通算では歴代2位タイの24勝目となった。

 セ・リーグタイ記録となる16連敗。2日のDeNA戦で止めたが、交流戦初戦となった4日の日本ハム戦では5点差を逆転負けした。連敗すれば、再び嫌なムードが漂いかねない。「今日に懸ける気合もあった」。チーム最年長の39歳が流れを引き寄せた。

 大型連敗中、自身の登板は2戦2敗。責任も感じた。先発投手は登板日以外、試合中に帰宅することを許されるが、球場に残って戦況を見つめた。「近くで見たい気持ちがあった」。ベテランに若手も続き、チームは一体感を失わなかった。

 最終回は梅野にマウンドを譲った。39歳4カ月で完封すれば球団最年長記録だったが、お預け。「(首脳陣から)どうだ?と言われて、“大丈夫です”と言ったんですけど。でもチームが勝つのが一番」。健在ぶりを見せつけるに十分な白星だった。 (黒野 有仁)

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2019年6月6日のニュース