張本氏 DeNA・上茶谷のマウンド度胸「あっぱれ」

[ 2019年2月21日 09:15 ]

練習試合   DeNA5―3ロッテ ( 2019年2月20日    宜野湾 )

<D・ロ>2回無失点のDeNA先発・上茶谷(撮影・村上 大輔)
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 【張本勲 CHECK!】上茶谷は藤原を力でねじ伏せた。オール直球。ボールに力があり、2球目の空振りも完全に押し込んでいた。最後の4球目こそやや高かったが、全体を通じても直球、変化球とも低めに制球されていたのも見事。初登板とは思えない落ち着き、マウンド度胸とも「あっぱれ」だった。

 2回には井上を外角のカットボールで三振に。斜め、というより横に滑ったような印象で、この変化は打者が最も打ちづらい。これで内角にも餌をまけば、右打者に対して内外角のゾーンをかなり広く使える。一方で左打者には懐に食い込ませることもできる。非常に有効なボールだ。

 藤原はフォームにしなやかさがあり、素材は一級品。気になったのはバットを握った両手の人さし指を立てて、遊ばせていた点だ。幼少時からの癖なのかもしれないが、インパクトの際に強い打球を打とうと思ったら握っている指の1本でもおろそかにしたら損。上茶谷の直球に差し込まれ、詰まった打球になった要因の一つと思う。(スポニチ本紙評論家)

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2019年2月21日のニュース