菅野&炭谷 キャンプ初共演で手応え◎

[ 2019年2月9日 05:30 ]

巨人・春季キャンプ ( 2019年2月8日 )

ブルペンに入り菅野(右)の68球を受けた炭谷(撮影・森沢裕)
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 投げ終えた巨人・菅野が炭谷のもとに歩み寄る。女房役もマスクを取り、笑みで応えた。エースとFAで移籍した捕手。数分だけ、2人の時間が流れる。「ありがとうございました」。最後は菅野が一礼し、キャンプ初の「共演」は終わった。

 「細かい球種の確認であったり思っていることを伝えた。コミュニケーションを取りながらいいところを引き出してくれると思う。リードに応えるのが投手の仕事です」

 36球目を投げると、メイン球場での練習を終えた炭谷がブルペンに現れた。そこから32球。名刺代わりといえる投球が始まった。直球、スライダー、カット、カーブに加え、日本球界では他に使い手のいないワンシームも投げ「こんな感じ(の変化)です」と軌道も把握してもらった。

 途中、今キャンプでは初めて左右の打席に打者を立たせ、ボール1個分を出し入れする制球も見せた。試合では15年の国際大会「プレミア12」でバッテリーを組んで以来、菅野の球を受けた炭谷は「イメージ通り。全てに自信を持って投げて、全球種が勝負球になる。凄い投手」と称賛した。

 小林との同学年バッテリーなどで成長を続けてきた菅野だが、原監督はこの日「それ(正捕手)が理想型」と併用ではなく、正捕手を据える方針を示した。既に開幕投手は菅野に決定。昨年までの正捕手・小林や阿部も復帰した捕手陣の中で順当に調整が進めば、炭谷と開幕バッテリーを組む可能性がある。

 菅野は今キャンプ5度目のブルペンで最多の68球を投げた。「(今後は)落ち球とか細かい制球を突き詰めていけば、実戦に近づいていく」。エースは正妻最有力候補との初顔合わせを完璧にこなした。(川手 達矢)

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