雨男・マー君、苦笑いで渡米「なんなんでしょう」 それでも悪天候は吉兆「今年こそ」

[ 2019年2月9日 12:18 ]

出国前、記者の質問に答えるヤンキース・田中将大(撮影・木村 揚輔)
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 嵐を呼ぶ男が、冬の嵐の中で勝負のシーズンへ旅立った。ヤンキース・田中将大投手(30)が9日、羽田空港発の全日空機でメジャー6年目へ向け渡米した。

 「なんでなんすかねぇ。なんでこんなに一番寒い時にあたるのかな、とは思いましたけど。なんなんでしょうねぇ、僕が聞きたいです」

 自他ともに認める雨男の田中は、苦笑いを浮かべて機上の人となった。この日はこの冬一番の寒気が日本列島を覆い、都心でも積雪予報が出るほど。羽田空港と成田空港を離着陸する便は欠航が相次いだ。

 メジャー1年目だった14年2月9日、決意の渡米日も歴史的な大雪に見舞われた。都内から成田空港まで8時間半かけてのドタバタ移動で、定期便のニューヨーク行きが欠航になる中、チャーター機で飛び立った。そこから前半戦だけで12勝という快進撃デビューが始まった。

 雨男ぶりは楽天時代から。入団1年目の07年キャンプではフリー打撃初登板直後にスコールに見舞われ、紅白戦、オープン戦と初登板予定がことごとく降雨順延。12年には3月中旬まで、登板予定だった対外試合4試合全てが雨天中止になった。日本で最後の登板となった巨人との日本シリーズ第7戦でも、3―0の9回に登板後に雨脚が強くなり、びしょ濡れになりながら球団創設初の日本一の座をつかんだ。悪天候には慣れっこで、吉兆でもある。

 「6シーズン目だが、悔しい思いしかしていない。喜びの方が大きいシーズンにしたいと毎年思っているが、今年こそはという思いは強い」

 改めて目標を問われると、力強く「チャンピオンリング。頑張ります」と即答した。ヤ軍のバッテリー組は14日(日本時間15日)にフロリダ州タンパでキャンプインする。

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2019年2月9日のニュース