広島・赤松、引退覚悟「勝負の一年」17年胃がん手術も「貢献しないと」

[ 2019年1月14日 08:30 ]

大野練習場での自主練習でキャッチボールをする赤松
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 広島・赤松真人外野手(36)は13日、広島・廿日市市の大野練習場で自主練習し、今季を引退覚悟で勝負する決意を明かした。17年1月に胃がん手術をして、昨季は1軍昇格はなし。復活への手応えは十分なだけに、ベテランの味を武器に、1軍で再び走り回る姿を思い描いた。

 新人がハツラツと合同自主トレをする隣で、一度絶望を味わった36歳の動きも軽快だった。赤松は、午前9時ごろに大野練習場を訪れると、ウエートにキャッチボール、ティー打撃、フリー打撃……。年末年始は母校・立命館大で練習し、11日から大野練習場を拠点として無休でみっちり自主トレに励む。軽快な動きとは裏腹に、突き動かすのは引退すら覚悟する悲壮な決意だった。

 「今年は特に勝負の1年。ずっと野球をやっていたいけど、自分のコンディションがよくても結果が出なければ、引退を決断する覚悟はある。僕は病気をした人に勇気を与えられるかもしれない。でも、プロ野球選手として優勝に貢献しないといけないし、“俺が俺が”だけではいけない年齢だと思う」

 17年1月5日の胃がん手術から、昨季は2軍戦に55試合出場して5盗塁と順調にきた。オフの充実度がさらに復活への自信を深める。「動いている感じでは、がんの前よりガタンと落ちた感覚はない」。今オフは、けがの予防のためにスクワットなどのウエートに重きを置き、シーズン中も継続する予定。「開幕1軍にはこだわっていない。2軍で結果を出して、上から声がかかるのを待つだけ」と、代走や守備固めのスペシャリストとして勝負する準備を進める。

 「病気はしたけど、盗塁だったらモーションを盗めば成功率は上がるし、守備なら守備位置がよければカバーできる。僕がやるところは、経験が生きるポジションだし、ベテランならではの仕事ができるところ」

 いまも1カ月に1度の血液検査、3カ月に1度のCT検査は欠かせない。体調と相談しながらでも、練習後には「俺、半袖だよ。こんなに元気だから、前例もないし医者も困っている」と笑い飛ばした。胃がんからの復活という壮大な夢は、かなうのか――。今年中に答えが出る。(河合 洋介)

 《長野を歓迎》また赤松は、巨人から人的補償で加入する“長野効果”に期待した。「長野の存在は、チームにとってすごい大事。新井さんが引退して、石原さんが野手の意見を全て背負う形になるところを、長野というベテランがいるだけで違うと思う」。長野とはほとんど交流はなかったが、「誰かから番号を聞いて律儀に電話をかけてきた」と驚いた。自身も08年に人的補償で広島に入団した経緯も重なるだけに「すぐにチームになじむと思う」と歓迎した。

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