ソフトB内川 来季はシンプルに無欲に 08年首位打者ヒント「もう一回新しい姿で」

[ 2018年12月28日 05:30 ]

来季の目標をサイン色紙に記した内川(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンク・内川聖一内野手(36)が27日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸4億円でサインした。今季は5月に通算2000安打を達成したが右膝、右肩の故障に苦しみ、71試合の出場にとどまった。今オフは来季に向け打撃フォームを見直し、無欲をテーマに19年目のシーズンに向かう。

 悲壮な決意を口にした。チームは2年連続で日本一になったが、内川にとっては悔しさが上回る一年だった。度重なる故障もあり、2011年のソフトバンク移籍後は最少となる71試合の出場で、打率・242。2年契約最終年となる来季に向け「ゲームに出ていないとマイナスしかない。ファンの方がいつ来ても内川の名前がスタメンにあるように」と全試合出場に意欲を見せた。

 今季は5月に通算2000安打を達成したが、春先から打撃の感覚が崩れていたという。今オフには過去の打撃映像をさまざまな角度からチェック。その中でも打率・378の成績で初めて首位打者を獲得した横浜時代の2008年のフォームが目に留まった。「あのときは欲がなかった。一番シンプルにやっていた。2008年に戻すのではなく、もう一回、新しい姿で気持ち良くバッティングがしたい」と、欲を捨てシンプルにスイングするヒントを得た。

 来季への準備は始まっている。映像を見返すことだけではなく、12月には優勝旅行先のハワイに1週間残って自主トレを行った。過去には飛距離を追い求めていた時期もあったが「距離がなくてもHのマークをつけるのが僕らしいかなと。ホームランにはこだわらなくても(しっかり捉えれば)ホームランになると思う」。4番へのこだわりも捨て「内川聖一がどういう打撃をするかにこだわる」とした。

 チームは頂点に立ったが、最近2年間は自身の中では不本意な成績だった。もう一花咲かせるために、19年目は無欲でヒットを量産する。

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2018年12月28日のニュース