日本ハム 清宮弟・福太郎を密着マーク 兄・幸太郎に続き来春早実進学15歳

[ 2018年12月28日 05:30 ]

15年、リトルリーグ世界選手権でも活躍した清宮福太郎
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 日本ハムが清宮幸太郎内野手(19)の弟で来春から兄の母校でもある早実に入学する福太郎内野手(15)を将来のドラフト候補としてマークしていることが27日、分かった。早ければ高校3年となる21年ドラフトで指名する。右の長距離砲で投手の素質もあるスター候補生。23年には北広島市に屋根付き新球場が開場する予定で「幸福ブラザーズ」が暴れ回る可能性もある。

 話題性は十分だ。仕事納めを迎えた吉村浩GMは、福太郎について「気になるは気になる。能力は高いでしょうね。小学生の頃から見ている」と動向を注視していく方針を明かした。

 福太郎は来春、兄と同じ早実入学が決まっている。中学生ながら身長1メートル80を超え、体重も90キロ以上。小6時には東京北砂リトルの一員として世界大会に出場し、兄と同じく世界一に。その後、調布シニアに入団し、5番で投手兼一塁手の二刀流として活躍した。

 兄と同じは嫌だと右打ちを貫く負けず嫌いな一面も。兄のプロ入り前は、自宅でトス上げするなど練習を2人一緒に積んできた。福太郎は当時から「(兄は)優しいです。けんかもしない」と話していた。幸太郎は23日に「周りを気にせず頑張ってほしい」と高校進学を控えた愛弟へエールを送ったばかり。今年9月には札幌ドームで練習を見学し、栗山監督から「(プロで)待っているからね」と声も掛けられた。

 兄は高卒1年目の今季は打率・200、7本塁打、18打点で終え、大器の片りんをのぞかせた。近年、チームは右の長距離砲が不足し、レギュラーは4番の中田のみ。横尾が今季9本塁打も、定位置奪取には至っていない。先発完投型の投手も少なく、福太郎が打者、投手としても順調に成長すれば、高3で迎える21年ドラフトは「清宮の弟」という話題性だけでなく、純粋に補強ポイントにマッチする可能性も。高卒新人として22年に入団すれば、23年開場予定の新球場では清宮兄弟が大きな目玉となる。

 栗山監督は常々「見ていてワクワクする、漫画みたいなチームをつくりたい」と話している。3年後のドラフトに向け、球団は福太郎を密着マークする。

 《同一チームの兄弟指名》ドラフトで同一チームに兄弟が指名された例は山村善則・勝彦、嶋田宗彦・章弘、堂上剛裕・直倫らがある。最近では今年のドラフトで楽天が則本昂の弟・佳樹を育成ドラフト2位で指名した。嶋田兄弟は年度も同じで2人は86年にバッテリーを組み同一試合に出場している。なお、西武で長年活躍し兄弟合計181勝をマークした松沼博久・雅之はともに78年ドラフト外での入団だった。

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