巨人 吉川尚 実戦3試合で7安打、羽生世代が走攻守アピール

[ 2018年2月12日 05:30 ]

練習試合   巨人3―5中日 ( 2018年2月17日    沖縄セルラー )

<巨人・中日>初回1死三塁、陽の三失の間に三走・吉川尚が生還(捕手・木下)
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 巨人・吉川尚輝内野手(23)が17日、中日との練習試合に「1番・二塁」で出場し、3安打をマークした。初回に右前打を放つと、二盗に成功して先制ホームも踏んだ。守備範囲の広さも見せ、走攻守で猛アピール。平昌五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケート男子・羽生結弦(23)と同学年のホープが、自身初の開幕スタメンに向け、首脳陣の評価を上げている。

 ユニホームの下から太腿の形が浮き出る。吉川尚が、昨年より一回り太くなった脚で先制点を奪った。

 「思い切っていくことを意識した。足もしっかりアピールしたい」。初回、又吉から右前打で出塁し、50メートル5秒7の快足で二盗。田中俊の一ゴロで三進すると、陽岱鋼(ヨウダイカン)の三ゴロで好スタートを切って生還した。2回と7回は打球が一塁手のグラブをはじく間に全力疾走で内野安打。今季初の対外試合で3安打し、高橋監督を「脚力はいいものがあった。(継続できれば)より1軍、レギュラーに近づける」とうならせた。

 1月の沖縄自主トレで脚力に磨きをかけた。目標の一つが「ユニホームをパツパツにすること」だった。坂本勇と寝食を共にし、朝から大盛りの白米に焼き魚、野菜に味噌汁と、しっかり食事を取って練習に備える姿を見た。自身も食事量を増やし、1カ月で5キロ増の76キロ。緩かったユニホームはきつくなり、スタートダッシュの爆発力が増した。

 平昌五輪では同じ23歳の羽生が2大会連続で金メダルを獲得。「凄いとしか言いようがない」と声を上げた。この日の対戦相手だった中日・京田も同学年で同じ内野手。昨季セ・リーグ新人王の前で、二遊間の打球に追いついてアウトにする守備範囲の広さも見せた。

 「一打席一打席です。打席も守備も必死に集中している。毎日必死にやりたい」。昨季は5試合出場に終わったが、今キャンプは実戦3試合で12打数7安打、打率・583。同世代の輝きに負けてはいられない。(神田 佑)

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