虎のV方程式、マテ&ドリ&クワ盤石 指揮官“命綱”へ変わらぬ信頼

[ 2018年2月18日 05:51 ]

阪神春季キャンプ シート打撃で好投したマテオ
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 阪神・金本監督の顔がみるみるうちにほころんでいく。17日にシート打撃に初登板した桑原、マテオ、ドリスの3投手の力強い球を見て計算を立てる。今年も6回までリードしていれば、ゲームセットまでの3イニングは逃げ切れる――。あっさりと猛虎の命綱ともいえる「勝利の方程式」を解き終えた。

 「ドリスは、少しスピード(の部分が)が仕上がっていないかなと。でも、急ぐことはない。あと、1カ月以上あるわけだからね」

 シート打撃で4人と対戦し北條に左前打、高山に中越えの三塁打を喫したドリスについて指揮官は少し不満そうだったが、順調に来ていることを確かめられたことで十分。最速150キロでもまだ「仕上がっていない」と感じるのだから、絶対的守護神に求めるものは高い。

 マテオは4人と対戦し、原口に守備の“お見合い”による右中間二塁打こそ許したが、最速152キロを計測し、キレキレのスライダーで高山、中谷から空振り三振を奪った。桑原は5人に対して福留の中前打のみ。3投手いずれも初実戦で結果も内容も残した。

 指揮官がかねて命綱と称するリードした展開でのリリーフ陣。7回桑原と8回マテオは昨年43ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手に輝き、9回のドリスは37セーブでセーブ王。タイトルホルダー3人に、変わらず信頼を寄せられそうだ。

 さらなる進化を目指して今キャンプで新球フォークボールの習得に取り組んでいる桑原は、鳥谷に2ストライクから投じたが見逃されたことに「まったく反応してくれませんでした。どうしましょうね」と苦笑いしたが、最後5人目の糸原を投ゴロに仕留めたことで少しの手応えは感じていた。マテオは「次は試合で投げられる」、ドリスは「打者が味方じゃなければ、もっと気持ちが盛り上がっていただろうけどね」と頼もしい。昨年、チームは6回終了時にリードしていれば56勝4敗3分けの勝率・933。戦い方は明白だ!!(畑野 理之)

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