“元祖”大リーガー村上氏 大谷に太鼓判「球宴で会いたい」

[ 2017年12月22日 05:37 ]

MLB公式球でキャッチボールする大谷
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 ポスティングシステムを利用し、日本ハムからエンゼルスに入団が決まった大谷翔平投手(23)が21日、千葉・鎌ケ谷で日本人メジャーリーガー第1号の村上雅則氏(73)からエールを送られた。球団OBでもある「レジェンド」は、二刀流の遠投を視察し、MLB公式球への対応、食生活、そして「二刀流のパイオニア」としての活躍にも太鼓判を押した。

 距離にして約80メートル。大谷が10月に手術を受けた右足首のリハビリ中とは思えないほど力強い球を投げ続けた。三塁ベンチ側でその姿を見守ったのは元祖・日本人メジャーリーガーの村上氏だ。

 MLB公式球での遠投。同氏が「ボールは滑るか?」と問うと、大谷は「そんなでもないです」と返したという。引っかけたり、浮いたりすることもない。これにはレジェンドも「(メジャー入りする)日本人はよくボールのことを言うけど(大谷は)違和感はないんじゃないかな」と安心。メジャーでの二刀流にも「20勝、20本塁打なんて言えないよ」と笑いつつ「“球宴で会いたい”と言えば良かった」と活躍に期待を寄せた。

 村上氏は64、65年にジャイアンツに所属し、通算54試合に登板。左腕からのスクリューを武器に「マッシームラカミ」の愛称で親しまれた。慣れない米国の食生活についても「俺たちの頃は米国の方がうまかった。問題あるわけがない」と不安を一蹴。エンゼルスのマイク・ソーシア監督とは親交があり「(ドジャース時代の)野茂のことを話したこともある。日本人のこともよく知っている」と言い、「(通算614本塁打のベテラン)プホルスはまだ終わる状況じゃない。(メジャー屈指の強打者)トラウトもいる。(大谷以外にも)補強しているし、西地区で優勝できる」とエールを送った。

 メジャーで二刀流のパイオニアになれ――。時代は違えど志は同じ。そんな期待にも応えようと、遠投後の大谷は打撃マシンを相手に黙々とバットを振り込んでいた。 (柳原 直之)

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