阪神・才木 新球“桑原カット”習得へ 左打者の「胸元や膝元」攻める

[ 2017年12月22日 05:30 ]

ファンと記念写真に納まる陽川(左)と才木
Photo By スポニチ

 阪神・才木浩人投手(19)が21日、陽川とともに兵庫県伊丹市内で行われた「伊丹社会福祉協議会クリスマス会」に参加。先発ローテーション入りが期待される来季2年目に向け「桑原カット」の習得を宣言した。

 「球速が速いスライダーを習得したいと思っています。(秋季)キャンプから(投手コーチの)香田さんに教えてもらった。カットボールとまではいかないけど、速いスライダーを」

 1メートル88から投げ下ろす150キロ超の速球はすでに1軍レベル。ただ「勝てる投手」になるためには、自慢の真っすぐを生かす意味でも武器となる変化球が必要不可欠で自ら「課題」としていた。理想とするのが、桑原の140キロ台中盤のカットボールのような、高速で変化する球だ。

 「ああいう(桑原のような)スライダーが理想ですね。(左打者の)胸元や膝元、高めを攻めていければ」

 実戦では試投しておらずキャッチボールで軌道を確認中。ただ「僕の感じとしては悪くない。あとはコントロール、キレを上げていければ」。速球は常時140キロ後半を計測するだけに「140は出したい」と新球の球速を設定する。桑原は左右ともに高速カットを駆使し、被打率は右打者の・235に対し、左は・202。マスターすれば、間違いなく投球の幅は広がる。

 年末年始は母校の須磨翔風などで自主トレする予定で「柔軟性や(肩の)可動域の広さが特徴。全体的な底上げ、体作りをやっていきます」と話す。潜在能力の高さは誰もが認めるところ。新たな武器を手にブレークを狙う。(巻木 周平)

 ≪大好物はオムライス≫イベントではトークショー、質問コーナー、じゃんけんゲームなどが行われ、才木は陽川とともに集まった約300人を楽しませた。質問コーナーで、好きな食べ物を問われると「オムライス」と回答。「最近はまってるんです。寮のオムライスがおいしいんですよ」と笑顔で明かすなど、楽しい時間を共有した。

続きを表示

2017年12月22日のニュース