【岸川勝也 視点】柳田復帰でソフト打線につながり いい形で日本シリーズへ

[ 2017年10月23日 10:16 ]

パCSファイナルステージ第5戦   ソフトバンク7―0楽天 ( 2017年10月22日    ヤフオクD )

初回無死、遊撃内野安打を放つ柳田
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 役者が戻り、打線が「線」になった。ソフトバンクは柳田が1番で復帰し、初回の出塁で先制の足掛かりをつくった。実戦から遠ざかった影響で、直球に差し込まれた遊撃内野安打だったが、楽天バッテリーに与えたダメージはかえって大きかったのではないか。第4戦まで14得点のうち11点が本塁打による打点だった打線に本来のつながりが見られた。

 柳田は試合前のフリー打撃の内容が良かった。7〜8割の力加減で、右腕の畳み方が良くなっていた。ケガの功名ではないが、スイング全体のバランスが良くなっている。試合ではさすがに力が入っていたが、痛めた右脇腹を気にするそぶりはなく、日本シリーズでもスタメン出場できるめどがついた。

 連勝スタートした楽天は則本、岸で一つも勝てなかったのが誤算だった。ソフトバンクは第5戦までもつれたことで柳田の復帰がかない、不振の松田が調子を上げるなど、むしろいい形で日本シリーズに入っていける。

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2017年10月23日のニュース