ロッテ井口「いろいろな思いが…」古巣・福岡で現役最後の別れ

[ 2017年8月28日 05:53 ]

パ・リーグ   ロッテ0―3ソフトバンク ( 2017年8月27日    ヤフオクドーム )

<ソ・ロ>試合後、ホークスファンに向かってあいさつする井口
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 試合を終えたロッテ・井口が左翼席のファンの声援に応える。さらに右翼へ走り、古巣ソフトバンクのファンから歓声を受けた。工藤監督と和田から花束を受け取ると、満面の笑み。プロのスタートを切った福岡での現役最後の一戦を終えた。

 「プロ野球選手として成長させてもらった場所。3打席終わった後、球場を見ながらいろいろな思いがこみ上げてきました」。4番・DHで出場し、相手先発は元同僚の和田。初回の第1打席で8球粘った末、外角直球を左前に運んだ。「一本出てホッとした」。日米通算2252安打目。20年前の97年5月3日、同じ球場で放ったプロ初安打も、この日と同じ左前打だった。6回に中飛に倒れると、帽子を取って一礼した後輩に「ありがとう」と声を掛けた。

 日米合わせて21年プレー。前日にはプロ入り時の監督だったソフトバンク・王貞治球団会長から「ここまでできて強運だな。現役を終えてからの方が長いのでそれを考えてやっていきなさい」という言葉をもらった。

 若手に出場機会を譲るため、28日に出場選手登録を外れる。今後は2軍に合流し、引退試合となる9月24日の日本ハム戦(ZOZOマリン)に備える。「キャンプしてきますよ」と笑顔を見せながら、数え切れないほどの思い出が詰まった球場に別れを告げた。 (町田 利衣)

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長(井口がプロ入り時の監督)21年たいしたもんだよ。米国でチャンピオンリング2つももらってるし、今日はヒットも打ったしね。

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