阪神 長期ロード貯金6で終了 藤浪すまん…G畠が凄すぎた

[ 2017年8月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―6巨人 ( 2017年8月27日    東京ドーム )

<巨・神>初回無死、近大の後輩・畠(左)の前に糸井は三振に倒れる
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 敵ながら“あっぱれ”と言うしかなかった。同じ新人右腕でも26日に3回KOした谷岡とは大違い。猛虎打線は巨人先発・畠に5回まで無安打に封じられるなど7回1安打で得点は奪えなかった。終わってみれば今季最少タイの2安打、最多タイの14三振を奪われる完敗で、力投していた藤浪を見殺しにする結果となった。

 「良い投手だと思います」

 近大の先輩でもある糸井が悔しさを押し殺すように初対戦した後輩の投球を振り返った。26日の試合では2回に先制の右越え11号3ランを放ち勝利の立役者に。この日も同じ1番で先発出場したが、いずれも先頭打者だった初回は空振り、4回は見逃しの三振。6回1死三塁で四球を選んだのがせめてもの意地だった。

 前回の畠との対戦では2打数2安打だった福留も無安打。右腕については「わからない。別に普通じゃない」とあえて多くを語らなかった。ただ、自軍の先発・藤浪が懸命に力投していただけに「また次に彼が投げる時に援護できればいい」と前を向き、次回での援護を誓った。

 相手右腕と初対戦だった9日は、勝敗こそつかなかったが5回6安打2失点で降板させていた。片岡打撃コーチは「前回よりも真っすぐが走っていた。カットボールのコントロールも、左打者へのチェンジアップの抜けも良かった。ウチの打線の状態も悪くなかったけど、それ以上に畠が良かった」と脱帽した。

 9回に糸井がカミネロの159キロを中前打し、今季自己最長に並ぶ9試合連続安打としたのが数少ない見せ場。28試合を残し、昨季に並ぶ10度目の零敗となった。ただ、相手の抜群の投球で喫した完敗だっただけに、切り替えはしやすいと思いたい。

 長期ロード最終戦は完敗に終わったが16勝10敗1分けで終えた。ベテラン陣も若手も、打線自体は好調をキープをしている。29日に甲子園に帰還。本拠地で再点火といきたい。(山添 晴治)

 ≪49年ぶり貯金6≫阪神は今夏の長期ロードを16勝10敗1分けで終えた。勝率・615は、最近10年では和田監督時代の13年・609、15年・600を上回り、92年の勝率・625(10勝6敗)以来の好成績。貯金6は、長期ロード史上最多の13を記録した68年(15勝2敗、勝率・882)以来、49年ぶりとなった。チームのロード勝ち越しは13年から5年連続で、これはフランチャイズ制導入の52年以降、68〜72年の5年連続に並ぶ最長記録。

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