無名の存在もプロ10球団視察 神戸弘陵・東 安田斬りで大器の片りん

[ 2017年6月27日 07:40 ]

神戸弘陵の東
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 魅惑の本格派右腕が28年ぶりの夏切符をたぐり寄せる。神戸弘陵(兵庫)の東は最速145キロの直球にスライダー、カーブ、チェンジアップ、カットボールと多彩な変化球も操る。春は腰を痛めて戦線離脱したが、6月22日の練習試合・履正社戦で復帰。中央球界では無名に近い存在にもかかわらず阪神、巨人など10球団が視察。3回4失点だったが142キロを計測し、今秋ドラフト上位候補の安田をスライダーで空振り三振に仕留めるなど、大器の片りんを見せた。

 持ち味は直球のキレと抜群の制球力。3月中旬にあった報徳学園との練習試合では直球主体に1―0完封勝利。報徳学園がその後の選抜で4強入りしたことで「一番自信になった試合」とうなずく。

 同校エースとして1989年夏に甲子園初出場し西武、中日などに在籍。現在は外部コーチを務める前田勝宏氏からも指導を受ける。150キロ強の剛速球で知られた同氏からは5回終了時のグラウンド整備後の心構えやコンディションづくりなども学んでいるという。「全試合に投げ、2点以内に抑えることが目標」。東が公約を果たせば、聖地はグッと近づく。

 ◆東 晃平(あずま・こうへい)1999年(平11)12月14日生まれ、兵庫県小野市出身の17歳。小野小2年から小野スポーツ少年団で野球を始め投手と遊撃手。小野中では神戸美蹴館ロケッツに所属し1年春に全国大会出場。2年夏から中学軟式野球部に所属。神戸弘陵では1年秋から背番号10でベンチ入りし2年春から主戦投手。1メートル78、71キロ。右投げ右打ち。

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2017年6月27日のニュース