糸井が…福留が…金本監督 ベテラン奮起を「疲れた中でやるもの」

[ 2017年6月8日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   阪神4―5オリックス ( 2017年6月7日    京セラドーム )

<神・オ>ロメロにサヨナラ打を打たれ、引き揚げるマテオ
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 阪神は7日のオリックス戦(京セラドーム)で今季3度目のサヨナラ負けを喫した。4点優位からの逆転黒星は今季2度目。5回以降の無得点が響き、同点の9回にマテオが11試合ぶりの失点に沈んだ。交流戦開幕から1差のまま続いていた首位広島との同じ星取りが崩れ、10日ぶりの一歩後退になった。

 最後の最後に力尽きた。同点で迎えた9回。マテオが2四球と安打で1死満塁の大ピンチを招いた。運命の分かれ道はカウント1―1からの3球目。スライダーをとらえられたロメロの一打は糸原のグラブを弾く左前へのサヨナラ打となった。

 「先頭打者の四球というのが…。やっぱり点に結びつきやすい」

 痛恨の逆転負けに金本監督は唇をかんだ。延長戦での勝ち越しを狙って投入した助っ人右腕が5月3日のヤクルト戦以来、11試合ぶりの失点で今季初黒星に沈んだ。制球に苦しんで悪夢に直結。チームとしては今季2度目となる4点優位からの逆転負けとなった。ただ、振り返れば、結果的には5回以降の無得点が痛かった。

 「やっぱり、あの(4回)後ね。先発を降ろしたのに点が取れなかったのが大きかったのかなと。結果的に、そうですよね」

 金本監督も中盤以降に勢いを失った打線を敗因に挙げた。4回までに4安打で4点を奪って優位に立ちながら5回以降は無得点。最大のチャンスは同点で迎えた9回だ。2死満塁の好機を託した糸井はカウント1―1からの3球目、平野の内角速球に詰まらされて一ゴロに倒れ、勝ち越し機を逸した。昨季まで在籍した古巣相手に悔やまれる打席。敗戦後に報道陣から「厳しい内角攻めだった」と問いを向けられても、うなずくだけで精いっぱいだった。

 糸井とともに気がかりなのは4番に座る福留の状態だ。疲労を考慮した今季初のDH起用でも快音は響かなかった。1日のロッテ戦から阪神移籍後では自己最長となる6試合22打席無安打。金本監督は「みんな疲れているんだろうから。疲れた中でやるものだから、野球というのは」と責めず、今後の奮起を信じた。

 連勝は3でストップ。交流戦開幕から続いていた広島との“並走”が崩れ、首位を譲った5月28日以降初めて差が開いた。2差からの再追走へ。金本監督は「明日頑張るしかない」と関西ダービー第3戦へ切り替えた。(山本 浩之)

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2017年6月8日のニュース