阪神 連勝ストップもダメージ最小限 福留&リリーフ陣休ませられた

[ 2017年5月19日 08:40 ]

セ・リーグ   阪神1―2中日 ( 2017年5月18日    甲子園 )

<神・中>9回、代打・福留を告げる金本監督
Photo By スポニチ

 小休止だ。阪神は18日の中日戦(甲子園)に1―2で敗れ、連勝が4で止まった。打線が7安打1得点とつながらず、甲子園での連勝も6でストップ。痛い敗戦には違いないが、今季2度目のベンチスタートとなった主砲・福留に休養を与え、桑原、高橋、マテオ、ドリスの「勝利の方程式」も温存と、ダメージを最小限にとどめた。19日からのヤクルト3連戦(神宮)では投打の主役をフル投入し、再び進撃を開始する。

 首位に立つ猛虎が、しばしの小休止を挟んだ。連勝は4で止まり、貯金11に一歩後退。だが毎試合、思い通りに運べるわけがない。この日は7安打1得点と打線がつながらず、8回2失点と粘投した先発・メッセンジャーを援護できなかった。とはいえ打線は水もの。金本監督は、淡々と敗戦を振り返った。

 「(メッセは)8回2失点ですから、もう十分に責任をまっとうして。まあ昨日の能見にも勝ちが付かなかったけど、先発はしっかりしてくれているから、そこはチームとしては良いかな。あとは打つ方で、チャンスであと一本ね。まあ、そんな、いつも、いつも打てるわけじゃないから。そんなね」

 上本が「7番・二塁」として5日の広島戦(甲子園)以来の先発復帰を果たし、代わりに主砲・福留が4月18日の中日戦(ナゴヤドーム)以来となるベンチスタート。その代役として4番に原口を据え、2番・大和、5番・中谷と要所に右打者を並べた打線で、ジョーダンと対峙(たいじ)した。初回に2死一塁から原口の右前打、中谷の右翼線適時二塁打で幸先よく先制。だが2回以降は痛恨の「0」行進となった。3、4、8回と得点圏に走者を進めながら、あと一本が出ず。上本も初回2死満塁、8回2死一、二塁と好機で2度の凡退を喫し、復帰戦を白星で飾れなかった。

 「(次のヤクルト3連戦の)3つが右が来る可能性が高いから(福留を休養させた)」

 痛くない敗戦など、無い。ただ、ダメージは最小限にとどめたとも言える。その最たるものが、40歳の福留に休養日を与えられたことだ。19日からのヤクルト3連戦(神宮)では、相手先発を原樹、小川、星の右腕3投手と予想。そこでフル回転してもらうためにも、この日の一戦を布石とした格好だ。この日、9回2死一塁で代打出場して中飛に倒れた主砲だが、休養十分。「また明日だね」と次戦を見据えた。

 休めたのは、福留だけではない。メッセンジャーの粘投もあり、桑原、高橋、マテオ、ドリスの「勝利の方程式」を一気に温存することにも成功した。目下8カード連続負け越し無し。今、チームにとって最も大事なことは、連敗を避けることに他ならない。19日からは投打の主力をフル投入し、再進撃を目指す。(惟任 貴信)

続きを表示

この記事のフォト

2017年5月19日のニュース