誠也&安部 みそぎ適時打 緒方監督「成長している証拠」

[ 2017年5月19日 08:10 ]

セ・リーグ   広島9―2DeNA ( 2017年5月18日    マツダ )

<広・D>初回1死一、二塁、鈴木は右中間に適時二塁打を放つ
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 借りを返すのは早い方がいい。広島は前日に逆転負けにつながる守備のミスをした2人が、バットで逆転勝利を彩った。

 初回に2点を先制された直後の攻撃。1死一、二塁から鈴木が平良の外角直球を右中間に運んで1点を返す。巨人・阿部と並ぶリーグトップ33打点目の適時二塁打が、反撃の合図。二、三塁から安部が続く。低めのシンカーを左前に運ぶ逆転の2点打。一塁ベース上でガッツポーズが出た。

 鈴木が口を開く。「(ミスは)少しは気にしていた。ジャクソンやペーニャが“気にするな”と話しかけてくれた。周りに気を使わせるのも嫌だと思い、切り替えてやらないといけないと思った」。前夜、3点リードの9回1死一、二塁から宮崎のライナー性の打球にチャージして後逸(記録は三塁打)。2者の生還を許し、直後に同点とされて延長戦で敗れた。責任を感じ、ベンチで頭を抱える姿も見られた。

 「昨日は僕のミスから負けにつながった」とは安部。敗戦のきっかけとなったのは、9回1死から安部の一塁悪送球だった。この日、試合前の練習中に本紙記者に「スポニチ(広島版)もらえませんか?」と求めた。掲載された自身の失策シーンや「安部が一塁悪送球…」の見出しを見つめ「戒めさせてもらいます」と神妙な表情で話した約3時間後、快音を響かせた。

 緒方監督は「野球にミスはつきもの。次の日に引きずることのない姿を見せてくれる選手がレギュラー。成長している証拠」と2人の活躍を称えた。屈辱を力へと変え、つかんだ勝利。格別な夜となった。 (柳澤 元紀)

 ▼広島・エルドレッド(5回にリーグトップの左中間11号2ラン。通算112本はロペスに並ぶ球団外国人歴代2位)追い求めているコンパクトなスイングができた。(ロペスに並び)カープの長い歴史の中で、追いつき、追い越すことはうれしい。

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