大阪ガス・飯塚“待ち続けた”先発で5回零封

[ 2017年4月16日 05:30 ]

社会人野球・第60回JABA岡山大会予選リーグBブロック   大阪ガス13―0航空自衛隊千歳 ( 2017年4月15日    倉敷マスカットスタジアム )

 開幕し2球場で予選リーグ6試合があった。大阪ガスは7回参考記録ながら飯塚孝史(23)―小畑彰宏(26)の2投手による無安打無得点リレーで航空自衛隊千歳にコールド勝ちした。

 2つの意味で“待ち続けた”先発だった。履正社から入社6年目の大阪ガス・飯塚は5イニングを投げ、許した走者は初回2死から与えた四球のみ。雷雨の影響で前の試合が遅れ、午後2時開始予定が同6時32分までずれ込んだが「長く待機しましたが、心のどこかで気持ちを切らさずに試合に入れたのがよかった」と振り返った。

 昨年は絶対的なエースの酒居と土肥(ともにロッテ)がいたため、久々に訪れた先発の機会だった。「調子は良くも悪くもなかったです。キャッチャーを信じて投げました」。最速143キロの直球に緩い変化球を交え、15アウトのうち9個を内野ゴロで奪った。竹村誠監督は被安打0のまま右腕を交代させた理由を「次も試合があるし、他にも投げさせたい投手がいたので」と説明。飯塚の快投には「経験を積ませたかった。本人がいい自信にしてくれれば」と目尻を下げた。

 2人がプロ入りしたことで、チームの先発争いは激しくなっている。昨年の日本選手権・鷺宮製作所戦では飯塚と同期の猿渡がノーヒットノーランを達成。ライバルの存在は何よりの刺激だ。「サル(猿渡)に負けないようにというか、2人で勝てるように競い合っていきたいですね」。今年で24歳を迎え、プロからのドラフト指名解禁となる大卒2年目の選手とは同学年になる。「年齢的にも最後の年なので、チャンスがあれば2人で一緒にいきたい」と、猿渡との切磋琢磨を誓った。(石丸 泰士)

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2017年4月16日のニュース