梶谷 連勝巨人ストップ打 小林の配球読み直球狙い「イチかバチか」

[ 2017年4月7日 05:40 ]

セ・リーグ   DeNA4―2巨人 ( 2017年4月6日    横浜 )

<D・巨>7回2死満塁、勝ち越し2点適時打を放つ梶谷。投手・谷岡
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 腹を決めた。同点の7回2死満塁。DeNA・梶谷は直球一本に絞り、打てる球を待った。

 「いろいろ迷ったけど割り切った。イチかバチか」。相手投手は初対戦の新人・谷岡。2ボール1ストライクから外角高めの141キロ直球を中前へ運んだ。勝ち越しの2点打。チームの連敗を3で止め、巨人の開幕からの連勝を5で止めた。

 直球狙いの裏には冷静な分析があった。打撃の状態は悪く、直球に差し込まれていた。ここまでの3打席で巨人の捕手・小林は直球を多く選択して攻めてきた。「小林も(直球に対応できていないのが)分かっていてやっていたと思う」。谷岡が投じた4球全てが直球。読み通りで早めに始動したからこそ、直球に差し込まれずに打てた。

 今季から超攻撃的オーダーの目玉として、開幕から2番に座る。昨季もラミレス監督の構想にはあったが、ケガで出遅れるなどで固定することができなかった。指揮官は今季のキーマンに梶谷を指名しており「彼の2番は相手にもプレッシャーになる」と狙いを説明。そして、今季の本拠地初勝利をもたらす勝負強い打撃に「素晴らしい気持ち。満足しているし、期待していた通りの活躍をしてくれた」と称えた。

 2番・梶谷、3番・ロペス、4番・筒香がDeNAのクリーンアップである。ただ4番の筒香は打率・190でノーアーチと波に乗れないでいる。それでも連敗中にチームを鼓舞する姿が、梶谷の目に焼き付いた。「ゴウがベンチやロッカーで声を出して盛り上げてくれている」。筒香がWBCで不在時には主将代行も務めた28歳が、4番に代わって試合を決めた。

 今季初のお立ち台。梶谷は2万7770人の観衆が集まった横浜スタジアムのスタンドを見渡しながら、会心の笑みをこぼした。「率直にうれしいです。投手陣が頑張ってくれていたので、打ててよかった。チームもここから乗っていきたい」。筒香が打てないときでも、DeNAには頼りになる不動の2番がいる。 (中村 文香)

 ▼DeNA・筒香(6回に右前打を放ったが、4打数1安打に終わる)チームが勝てたことが一番。また頑張ります。

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