楽天 逆転3連勝 “恐怖の1、2番”2発で0―4ひっくり返した

[ 2017年4月3日 05:49 ]

パ・リーグ   楽天5―4オリックス ( 2017年4月2日    京セラドーム )

<オ・楽>9回二死一塁、逆転2ランのペゲーロ(左から2人目)はベンチのナインに迎えられる
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 中堅5階席へアーチが届いた。楽天・ペゲーロの2号2ラン。9回2死二塁、オリックスの抑え・平野が3ボール1ストライクから投じた5球目のフォークを捉え、推定140メートルの特大弾を運んだ。敗色濃厚だった0―4の8回に3点。最後はゲームセットまであと1人と追い詰められながらの逆転劇で、14年以来の開幕3連勝を飾った。

 再現だった。3月31日の開幕戦でも延長11回に勝ち越し2ランをほぼ同じ位置に打ち込んだ。梨田監督は「まさか、また同じところへ打つとは。褒めないといけない。立派な逆転勝ちだった」と絶賛した。開幕3試合で12打数7安打4打点と絶好調。「難しいことは考えていない。甘い球を強く叩くことだけを考えている」と“無心”で結果を残し続けている。2週間前には家族が来日。大阪には同行しなかったが「家族はある意味で野球よりも大切。野球にも良い影響を与えているのは間違いない」と話す。

 昨年7月に加入し、51試合で10本塁打。そのパワーヒッターを2番に据える梨田監督は「良い打者に(打席が多く回るように)早く打たせたい」と意図を説明した。前の1番を任せる茂木は、8回に逆襲の口火を切る1号2ラン。新人だった昨季は7本塁打で1本しかなかった左方向に放り込んだ。「振り遅れただけ。本当は右中間に打ちたかった」と話したが、オリックス・吉田正の振り切る打撃を参考に、長打を意識して練習に取り組んだ成果を見せた。

 4日からは本拠地で、同じく開幕3連勝のソフトバンクを迎え撃つ。WBCに出場した千賀、武田、バンデンハークの強力先発陣が相手だが「恐怖の1、2番」で突破口を開く。 (黒野 有仁)

 ≪2本とも決勝弾はペゲーロが初≫楽天が開幕から3連勝。チームの開幕3連勝は09年の4連勝、14年の3連勝に次ぎ3度目。ペゲーロが9回に今季2本目のV弾となる2号逆転2ラン。楽天では開幕カードでの2本塁打以上は07年ウィット、09年セギノールの各2本以来3人目だが、ともに決勝弾となったのはペゲーロが初めて。

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