【追球】5回4点呼んだ西武・秋山の二ゴロ 次につながる凡打を体現

[ 2017年4月3日 09:15 ]

パ・リーグ   西武6―3日本ハム ( 2017年4月2日    札幌ドーム )

<日・西>5回無死一、二塁、二ゴロで全力疾走する秋山
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 薬指の骨に入ったひびが完治していない右足で、勝利に直結する全力疾走を見せた。「完全にゲッツーコースの打球。死ぬ気で走った」と振り返ったのは西武・秋山だ。1―1の5回無死一、二塁。ほぼ正面の二ゴロも、一塁は間一髪セーフで併殺崩れ。1死一、三塁となり、田代の投ゴロが失策を誘って勝ち越すなど一気に4点を挙げた。

 「頭に“あの”選択肢はあった。次も足の速い田代。1死一、三塁なら内野ゴロでも1点になるかなと」。最低限の仕事ができるのも技術。左腕エスコバーの外角低めへ逃げるスライダーをバットのヘッドを返して引っ張った。秋山は「もう少し一、二塁間にいかないと。一塁転送させないくらいの打球が理想」と自分に厳しいが、橋上野手総合コーチは評価する。「遊ゴロより、二ゴロの方が併殺打は取りにくい。今年はチームで無駄な凡打より、次につながる凡打をと意識を強くやっている」。

 開幕3連戦で走者ありの場面での三振数は日本ハム12に対し、西武は7。新生・辻西武が目指す簡単にはアウトを与えない攻撃を、秋山が体現した。 (春川 英樹)

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2017年4月3日のニュース