楽天4・4本拠開幕戦 始球式に伊調!最強の青森女子にオファー

[ 2017年2月22日 06:33 ]

昨年10月、日本シリーズで始球式を行う伊調
Photo By スポニチ

 楽天の本拠地開幕戦となる4月4日のソフトバンク戦(Koboパーク宮城)の始球式に、昨夏のリオデジャネイロ五輪レスリング女子で五輪4連覇を果たした伊調馨(32=ALSOK)が登板することが21日、分かった。球団は過去にも東北にゆかりのある著名人を起用。今季は青森県出身の国民栄誉賞受賞アスリートに白羽の矢が立った。

 4年ぶり日本一を目指す楽天がスタートダッシュに勢いをつけるべく、本拠地開幕戦の始球式を伊調に任せることになった。既に正式にオファーをしており、近日中に発表される見込みだ。

 11年の始球式では当時、東北福祉大に在学しており、同年マスターズで日本人初のベストアマに輝いたゴルフの松山英樹が登板。12年には宮城県出身の女優・鈴木京香、優勝した13年には東北大卒のシンガー・ソングライター、小田和正と、過去にも東北にゆかりのある著名人が大役を務めてきた。

 楽天は6月28日に、青森県内では29年ぶりのプロ野球1軍公式戦となるオリックス戦を弘前で開催。今季は球団創設以来初めて、東北全県で同一シーズンに主催試合を行うことになった。4月4日のソフトバンク戦は「東北開幕」と銘打ち、ツイッター上でカウントダウン。今季のスローガンは「Smart&Spirit 2017 東北・夢・再び」で、新規参入した05年以来、12年ぶりに「東北」の文字が入った。“ラストピース”となった青森県出身の伊調の始球式は、東北開幕をうたうには、まさにうってつけといえる。

 今季、西武から宮城県出身の岸が加入した。梨田監督は「地元の人に(岸のプレーを)見せたいし、見たい人もいる」と、新戦力を本拠地開幕戦で先発させる可能性を示唆している。3月31日のリーグ開幕戦となるオリックス戦(京セラドーム)に先発濃厚な則本がWBCに出場することから、まだローテーションは未定だが、伊調から岸という夢の“継投”が見られる可能性もある。

 伊調は昨年10月22日、広島と日本ハムの日本シリーズ第1戦で始球式を行っており、今回で2度目となる。マツダスタジアムでは投球が外角にそれたが「100点。チャレンジャーとして逃げずに戦えた」と満足感を示していた。「東北開幕」を告げる舞台で、今回はストライクを取ることができるのか。注目の始球式で、楽天の、東北のファンが大盛り上がりとなるのは間違いない。

 ◆伊調 馨(いちょう・かおり)1984年(昭59)6月13日、青森県生まれの32歳。姉・千春さん(35)の影響で3歳からレスリングを始め、愛知・中京女大付高(現至学館高)から中京女大(現至学館大)を経て現在はALSOK所属。04年アテネ、08年北京、12年ロンドン、16年リオで五輪全競技を通じて女子個人史上初の4連覇。世界選手権で10度の優勝を誇り、03年3月から16年1月まで個人、団体合わせて189連勝(不戦敗除く)。昨年10月に国民栄誉賞を受賞。1メートル66。

続きを表示

2017年2月22日のニュース