ロメロ連発!4番候補活躍に福良監督満足「対応できる」

[ 2017年2月22日 05:30 ]

2打席連発となる左越え2ランを放つロメロ
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 オリックスの新助っ人ステフェン・ロメロ外野手(28=マリナーズ)が21日の紅白戦で待望の初アーチを含む2打席連続の本塁打を放った。いずれも変化球を捉えた一撃で、福良淳一監督は対応力を高く評価。吉田正、T―岡田とのし烈な4番争いが一気に熱を帯びてきた。

 ベールを少し脱いだだけでも潜在能力の高さを見せつけた。ロメロが実戦3試合目、5打席目で放った待望の初安打はバックスクリーンを直撃する豪快なアーチだった。

 「早く本塁打を打ちたいとかそういうことはない。とにかくボールを強く叩こうと考えていた」

 3回2死一、二塁の第2打席。3球で追い込まれてもフルカウントまで持ち込み、7球目にヘルメンのスライダーを強振した。「強いボールが来ると思ったが、うまく対応できた」。自賛する一撃はバックスクリーン中央付近に当たる推定130メートル弾。5回1死一塁の第3打席では塚原の低めのカーブを見逃さず左中間席へ放り込んだ。実戦7戦3発の吉田正、T―岡田との4番争いを一気に熱くする2打席連発の計5打点だ。

 福良監督が「2球とも変化球でしたね。良い対応ができたと思う。(日本の野球にも)対応できるんじゃないですか」と及第点を与えれば、ロッテ・小林スコアラーは「三振するような打者でもないし、甘く入ったら、今日みたいな感じで(スタンドへ)持って行かれる。要警戒ですね。ロメロに吉田正、T―岡田と中島もいる打線、糸井の穴は十分にカバーできるんじゃないですか」と目を見張った。

 結果を出さなければならない理由がある。15年に結婚したコートニー夫人(26)と昨年11月に誕生したばかりの長男・ライダー君の存在だ。米国在住の家族は4月に来日予定で、遠く離れた妻とは毎日の電話を欠かさない。「もちろん、家族のためにも日本で成功したい気持ちはある」。日本でのサクセスストーリー実現へエンジンがかかってきた。  (湯澤 涼)

 ◆ステフェン・ロメロ 1988年10月17日、米国アリゾナ州生まれの28歳。オレゴン州立大から10年ドラフト12巡目でマリナーズ入団。通算94試合で打率.195、4本塁打、17打点。3Aでは通算351試合で打率.299、61本塁打、274打点。昨季も106試合で打率.304、21本塁打、85打点。右投げ右打ち。1メートル88、100キロ。

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2017年2月22日のニュース