06年WBCで“世紀の誤審”デービッドソン審判員ら引退

[ 2017年2月22日 15:38 ]

引退したボブ・デービッドソン審判員(AP)
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 メジャーリーグのボブ・デービッドソン審判員(64)が現役を引退した。AP通信が21日に報じた。

 米国のファンにとってデービッドソンはボークを厳しくとる審判員して知られる。しかし、日本のファンにとっては“世紀の誤審”を犯した審判員として記憶されているだろう。

 それは2006年に開催された第1回WBCでのこと。2次ラウンド初戦で日本代表は米国代表と対戦。終盤に犠牲フライで4―3と勝ち越しに成功したが、ここで米国代表は三塁走者の離塁が早かったと抗議。これが認められ、あろうことか判定がアウトに覆ってしまった。

 日本代表の勝ち越し点は幻。試合もサヨナラ負けを喫する最悪のシナリオとなってしまったが、米国代表の抗議を認め、判定を覆したのが球審を務めていたデービッドソンだったのだ。

 デービッドソンのほか、ジム・ジョイス(61)、ジョン・ハーシュベック(62)、ティム・ウェルク(59)もメジャーリーグの審判員を引退するとのこと。ジョイスは2010年に完全試合達成にあと1人と迫った場面で、27人目の打者のゴロをセーフと判定。のちにこれを誤審を認めて謝罪した。

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