西武・秋山 一発回答!国際大会の“鉄則”初球打ち今季実戦1号

[ 2017年2月19日 05:30 ]

西武紅白戦   紅組1―2白組 ( 2017年2月18日    南郷 )

紅白戦の5回1死、中越えソロ本塁打を放つ秋山
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 日本が誇るヒットメーカーが侍ジャパンの右翼の定位置獲りへ、好球必打で強烈アピールだ。18日、「1番・右翼」で紅白戦に先発出場した西武・秋山は5回にバックスクリーン左へ、今季実戦初アーチを放った。

 同期の大石が投じた初球の138キロ直球を迷いなく振り抜き「(国際試合は)対戦したことのない投手が多い。打ちにいった球を仕留めることが大事」と振り返った。

 侍ジャパンでは、鈴木(広島)、平田(中日)がライバル。小久保監督が「ゲームを締めるところの守備の役割として彼抜きには語れない」と話すように、秋山は守備のスペシャリストとしても信頼が厚い。この日も右翼→中堅→左翼と順番にこなし、左翼では7回に山川の左中間後方の打球を難なくさばいた。

 だが、秋山の魅力は守備だけではない。15年にシーズン歴代最多の216安打をマーク。ヤクルト在籍時にシーズン200安打を2度達成しているアストロズ・青木との「安打製造機コンビ」は大きな武器となる。秋山も「メジャーでバリバリやっている方。一つでも多くのことを吸収したい」と青木への敬意を口にする。 ともに先発出場すれば出塁率の高さを計算できる上、中堅・青木、右翼・秋山で鉄壁の外野守備を形成できる。

 3回には変則左腕・小石から6球粘って四球で出塁。二盗を決めてリードオフマンの役割もきっちりこなした。だが、満足感はない。「(3回は)その前に打ちにいった球を仕留められなかった。7回も(無死一塁で空振り三振に)ノーサインの状況で任されている。進塁打でもよかった場面、もう少し何とかしなきゃいけない」。試合後はマシン打撃で黙々と打ち込んだ。攻守で侍ジャパンに不可欠なピースが追い求める理想は高い。 (平尾 類)

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2017年2月19日のニュース